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2005年6月24日 (金)

沖縄旅行終わり

21日に沖縄から帰ってきました。

最終日の飛行機が夜の7時過ぎだったので、それまで糸満からひめゆりの塔を回りました。行きは那覇から糸満までバスで行き、そこからビーチへ行ってからと思いてくてく歩いていると、タクシーが途中で止まり、「あんたさっきバスターミナルで見かけたけどどこにいくの?」と言ってきました。気の良さそうなおっちゃんだったので、ビーチに行くのは止めて、喜屋武岬からひめゆりの塔まで乗せていってもらいました。元々喜屋武岬はタクシーじゃないと駄目だろうと思っていましたから好都合でした。

その運転手の人は偶然横浜出身の人で、「何、今横浜に住んでるの?俺は保土ヶ谷出身だけど、もう沖縄の方が長くなったなあ」なんて話を始めてくれました。そのおっちゃんによると、奥様が沖縄の人だったので沖縄に行ったのが昭和39年(ちなみに私の生まれた年)だそうですが、「内地の日本人は出て行け!」とまあ肩身の狭い思いをしたそうです。

喜屋武岬とひめゆりの塔を回ったあとはそのまま那覇までタクシーで帰りましたが、このタクシーでも「へえ、そういうこともあるのか」という話を聞くことが出来ました。特に、戦争当時の沖縄での軍人戦死者の中で一番多いのが北海道出身者だったこと、いかに当時の軍部が沖縄の固有遺産・文化を軽視していたかということを教えて頂きました。また、先日の高校での「ひめゆりでの話はつまらなかった」事件についても、「東京から学校の校長やらが飛んできましたよ」ということだそうです。

実はこの「ひめゆりつまらない」事件については、色々と複雑なものがあるような気がします。私は自分で考えたいという思いから、ひめゆり祈念館は自分で見ただけで話は聞いていませんから、その話が「つまらない」かどうかは分かりません。しかしながら、こういった場所では少なくとも、最低の聞き手の礼儀は必要でしょう。今回も祈念館の中でどうもふさわしくない行動を取っていた人がいたようで、私の後ろから出てきた人が、「なんでここで笑って写真が取れるのかしら」と憤慨されていました。

ただ、「つまらない」ということに対し、非難だけが集中するのもちょっと違うんじゃないか、という気がするのです。それは何かけなすことは許されない「聖域」という意識があるのかも知れません。私は沖縄の悲劇は忘れられないようにするべきだと考えています。考えるゆえ、「つまらない」と若い人に切って捨てられるのはもったいないと思うのです。だってタクシーの運転手の人の話は(少なくとも私には)とても興味深いものでしたし、それは色々なことを考えさせてくれましたから。「つまらない」といわれたのであれば、「どこがつまらないの?」という問いかけはあっても良かったんじゃないでしょうか。

とここまで書いてふと思ったのは、これは先日の福知山線脱線事故で記者がJRをつるし上げにしたのと構造は同じじゃないか、ということです。けなされない「聖域」と抗弁がゆるされない「加害者」という裏腹の関係ではないでしょうか。

ともかくも、今回の沖縄は非常に良い経験だったと思います。読谷に行く途中の米軍基地の大きさは想像できていなかったものですし、沖縄の地元新聞の一面のあまりの違いに驚いたり。食事もうまかったし、考えることも多かったし。家内はぶーぶー言ってますが。

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コメント

コメントありがとうございます~
今考えれば車で凱旋門一周はかなり無謀だったようですね(笑)しかも欧州で運転し始めてまだ1ヶ月でしたから。怖いもの知らずです。

来週からドイツ出張ですか?
ここデュッセルは昨日34度ありました。ここ数日はずっと猛暑ですが、今日は雨のため少し下がってます。しかし湿度が上がったため日本並みではないにしても蒸し暑いです。
しかしこの暑さがいつまで続くか・・・・。

ちなみに私も生まれは岡山です。母の実家が岡山だったためで、生まれただけで、育ちはずっと大阪です。

イタリアはローマでも車運転したくないですねぇ。

投稿: Tsujitaku | 2005年6月26日 (日) 00時14分

 トラックバックありがとうございます。

 私は沖縄自体は那覇空港で1時間ほど過ごしただけなので素通りでした。でも、日本での唯一の(?)地上戦が展開されたと言うことは知っていましたし、日本人にとって忘れてはいけない地であることは少しは理解しているつもりです。有名なひめゆり学徒隊、日本の軍人が民間人を惨殺したこと、泣き叫ぶ赤ちゃんをうるさいと地面にたたきつけて殺したこと・・・沖縄にはそのような話がたくさんあることを知っていました。今回の旅行でも空港には海上自衛隊の飛行機が何台もあり(何で海上自衛隊なのかは分かりませんが)覚悟はしてたけど、戦争がまだここに残っているような気がしました。帰りの飛行機の時間が少し乱れたのですが、それも自衛隊が関係していました。

 沖縄の私のイメージは石垣島に遊びに行っても、米軍基地があるとか、それを動かすために珊瑚礁の海岸を埋め立てるとかでもめているとか・・・そのことは、心のどこかでくすぶっていました。綺麗な海とともにそれに反する闇をももっているこの地に、東京であたふたしながら平和ぼけした私が行ってもいいものか・・・少し緊張したのです。

 今回は石垣島だけだったのですが、沖縄自体にもし行くことになったとき、赤裸々にそんなことと対峙する勇気があるのかちょっと怖いです。でも、忘れてしまうのはいけないとも思っています。

投稿: 240@s | 2007年7月13日 (金) 19時56分

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