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2006年3月13日 (月)

シンガポールにて雑感「在外日本人」

昨日からシンガポールに来ています。水曜の夜の便で帰国ですが、卒業旅行とおぼしき人たちの多いこと多いこと。うらやましい。

で、昨日は大学来の友人夫妻+そのお子さん達で夕食を食べてました。この友人、以前は日本企業に勤め海外駐在もしていたんですが、訳あって今はシンガポール現地で就職、既に在星年数も5年以上になっています。最初この話を数年前に聞いたときはそりゃびっくりしました。だってそんなことするような奴とは思っていなかったですからね。

偉いなあ。すげーよなあ。

私もドイツに駐在員でいましたが、そりゃ駐在員なんて楽なもんですよ(ドイツも場所に拠りますが、日本人の巣窟デュッセルドルフの駐在は特に楽)。結局日本の人事制度が殆ど持ち込まれた中で守られた生活するわけです。それに比べて海外での就職は、保険・教育・ビザなどなどのことを本当に自分で切り盛りしなきゃならない。しかも日本という一番甘い国から行くわけですからそりゃあ大変なことです。しかも一般的には日本で働くよりも給料面では厳しい環境になるはずです。ましてやもし日本企業の現地採用で働くとなれば、駐在員との差たるやそれは想像を絶するものになります。

「そんなのわかってやってるんだから偉くも何ともないだろう。当たり前だし、日本で働けないってことだろ?」という人もいるでしょうし、以前は無意味にふらふらしている人を見てそう思っていたこともあります。それでも、あえてそんなきつい(と思う)選択をして、自分で生活をしている人はやはり無条件で「偉い」と思ってしまうなあ。駐在時代に漠然と思ったのは、「このまま日本が何かの理由でなくなって、難民になったらどうしよう」ということ。身に付けていることが何かよりも、本当に体張って自立できる気持ちがあるかどうか、なんじゃないですかね?要は私の友人のように頑張って体張って家族を築いている人は生き残れると確信しますね。

とはいえ、本人はそれほどのことと思っていないかも知れませんね。「いや、俺はこっちの方がいいんだよ」ということかも。

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