筋肉少女帯、この複雑なもの
いやー、筋肉少女帯は良いですねえ。
いきなり水野晴郎さん節ですが(ちなみに彼も岡山出身)、ホントに良いですよお。日本のハードロックを語る上では欠かしてはいけないバンドだと思いますが、中々正当な評価を受けていないんじゃないか?私はナゴム時代は全然知りませんし、当時のギタリストである友森さんのことも名前以外は知らないんであくまで「Sister Strawberry」以降の筋少しか知りませんが、ハードロックバンドとしてすげーと思います。例えばハードロック版で自己ベストを作ればこんな感じですね。
1.マタンゴ 2.これでいいのだ 3.詩人オウムの世界 4.イワンのばか 5.スラッシュ禅問答 6.ノゾミのなくならない世界 7.再殺部隊 8.鉄道少年の憩い 9.小さな恋のメロディー
これらは全部正統派ハードロックです。大槻ケンヂのVoにしても、実はかなりと思っていて、オジーのVoがOKなら全然OKじゃないかな?1.はGがジェットフィンガー横関敦で三柴理(江戸蔵)のKeyとのバトルが凄絶。この出会いでその後の横関三部作になったということを考えると、我々の知る狭い世界では重要な出会いだったわけです。2.以降はSorapapaさんも「オルタネイトG3」で挙げている橘高文彦がG。特に3.4.7.でのアルペジオはすげーすげー。あと、このHRを支えているのが太田さんのDで、そりゃ「あんたコージーか!」ってなドラムをかましてくれます。「イワンのばか」の最後なんてそりゃあもう。とにかく演奏力は半端じゃないです。
とHR調の曲を挙げていますが、私の一番の押し曲は、「キラキラと輝くもの」に入っている「僕の歌を全て君にやる」ですな。ポップかつ哀愁のハードロックで、特に橘高のGは「お前どうしたんだ?」という位の大泣きです。こんなにポップで泣くギターは中々ないですねえ。この曲のGをどこかで聴いたなあ、と思ったら、アークエネミーの「Silverwing」のソロに似てます。そう、あのメジャーキーで大きなビブラートを駆使しながら泣く感じ。
橘高のGですが、巧さはもとより、泣きですよ泣き。前ギタリストの横関の大きいビブラートも特徴が強いのですが、彼にはあまりシェンカー臭さがない分、特に筋少のポップな曲には橘高のGの方が合っているかも知れませんねえ。あとはピッキングハーモニックスをすっと入れるのがまた気持ち良い。
でもですね....
当然のことながら筋少の本領はそのオーケンワールドである歌詞にあるんでしょう。その点で言えば、私は「再殺部隊」の最後にある、
「だって私は好きな人が血まみれだって抱いてあげる、だって私の好きな人は血まみれだって抱いてくれる」
で、「この詩人野郎!」って思いましたね。こんな言葉を選べるセンスがあれば、私もサラリーマンなんてやっていないのに......。
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コメント
ついにきちゃいましたかKING-SHOW!
僕も超大好きっす。全作品揃ってます。あ、「まんが道」は勢いで中古CDに売ってしまって後悔してますが、、、(笑)
個人的には横関も橘高も好きですね。何気に「エリーゼのために」の本城の貢献度も評価してます。
上のベストに「風車男ルリヲ」「キノコパワー」「アメリカンショートヘアーの少年」「サンフランシスコ(橘高在籍時のライブ)」あたりを加えたいですねえ(笑)
投稿: sorapapa | 2006年4月 4日 (火) 01時42分
Sorapapaさん、首がないんだよ。
てことはないんですが、アルバム単位で見ると「きらきらと輝くもの」と「ステーシーの美術」が好きですねえ。メタル野郎の私ですが、オーケンの歌詞は結構好きですねえ。これがなければ日本のオジーって感じなんですが、むしろこの歌詞がある分どちらかというとフランクザッパかな?
投稿: ドイツ特派員 | 2006年4月 7日 (金) 22時43分
筋肉少女帯、あまり詳しくはないのですが、昔の知人の女の子がナゴム・ギャルで“音”としてはちょこちょこと耳に入ってきてました。「SISTER STRAWBERRY」はCDをレンタルした記憶があるので探せばカセットの山の中から出てくるかな?
最近自分のBlog Siteを引越しいたしました、ちょうど「SISTER STRAWBERRY」のことを記した自分のBlog 記事がありましたので、ご挨拶がてらTBさせていただきました。
投稿: SINSEI | 2006年4月16日 (日) 00時23分
Sinseiさん、
TBありがとう御座います。あと、引越しは完了ですか?
それにしても、アナログをデジタル化しても、CDをPCに入れても、元のLPやCDを処分できないのは何故でしょうねえ?
投稿: ドイツ特派員 | 2006年4月20日 (木) 12時10分