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2006年8月15日 (火)

「帰ってきたもてない男(小谷野敦)」

最近、小谷野敦氏の著作を何冊か読んでいます。

それにしても、何と言うかなあ。「もてない男」が話題→いきなり結婚して裏切り者扱い→離婚して「帰ってきたもてない男」出版、という絵に描いたようなオチから始まり、何とも情けない嫉妬や落ち込み(これはその前に読んだ「評論家入門」でもかなりありましたが)が、嫌と言うほど詰め込まれています。正直笑って読める私は彼から見ると幸せなんでしょう。

東大を出て、学位をとって、どこぞの大学で教えてなどというと、「そりゃ世の中のことは殆ど分かるんだろうなあ」と思うのが一般人でしょう。ところが、どうも彼の著作を見ると、一般生活においては何故か地雷を踏みまくるような感じです。特に、テレクラでサクラにやられ放題のところを読むにつけ、「お前、大月隆寛に他の学者の評判を聞くんなら、ちゃんとテレクラのことくらい宮台真司に事前に聞いとけよ」と余計な事を思ってしまうくらい。どうもこの人、一般生活が苦手なんでしょう。ただ、それは分からないでもなくて、普通の人が何とも思わない些細な事がとても引っかかってきてしまうんでしょう。ただ、確かに友達は少なそうだし、その友達との関係継続も難しいタイプだと見ました。

彼が言いたいのは、「どう転んでももてない奴というのはいる。だったらそのもてない連中の居場所も欲しいよ」ということではないでしょうか?これは確かに分かりやすい。世の中にはどうしたって出来ないことがありますね。例えば、スポーツや芸術は、「才能」という大きな条件が必要になります。彼が言いたいのは、「そんなことだけじゃなくて、世の中で当たり前と思われていることも出来ない奴がいるんだあ!」という不器用者の叫びにも似たものですな。で、世の中は何でも出来る奴が基準になったりしているからなおさら生きにくい。この「生きにくさ」は、不器用な私などはよく分かります。

ギタリストが同じ四分音符を弾いても上手い奴と下手な奴は違います。男が同じ求愛行動をとってももてる奴ともてない奴は違う。

でもなあ、水泳教室に年単位でいって25m泳げないのはきついだろうなあ。

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