漢たちの宴~アイアンメイデン~
「髪を短くすりゃ契約してやるよ」「誰がそんなことで妥協するか!」(スティーブハリス:漢語録より)
全国メタルファンの漢の皆様、アイアンメイデンです。思えば高校生のころに、「鋼鉄の処女」で我々の前に現れて以来、ヘヴィーメタルの権化で既に20年以上。HMを愛する人間なら一度は経験しておかなきゃなりませんでした。昨年のジューダスと今年のメイデン。これでHM二大アイテムは完成です。
で、今回は最新アルバムの「A Matter of Life and Death」を全曲演奏する、という情報がありました。これは、「俺らは現役だぞ。最新アルバムの凄さを見せたるわ!」という気合の表れだと思っていました。
コンサートは、その通り「A Matter of Life and Death」をそのまま再現する、という構成でしたが........
ブルースデッキンソン、あんたすげーよ。凄すぎだな。
今回のアルバム、長い曲が多いんですが、ブルースの歌がどうも史上最高になっているようで、それだけで聴く価値ありと思っていました。特に、③の「Brighter than the thousand suns」は鳥肌モンですが、これをライブで歌えるのか?という心配がありましたが、全く問題なし!です。
ブルースの歌っていうのは、高音が出るとかということではなく、豊かな中音域から高音へ持っていく過程が魅力だと思っていまして、その点ではハイトーンボーカリスト達とは性格が違います。今回のコンサート、その魅力の部分が完璧。昔はフェイクで結構ごまかしていましたが、今回は全くと言っていいほどなし。それにしてもいくつかのサイトを見ましたが、この「Brighter than~」ってなんであんまり話題にならないんでしょうかねえ?
確かに後半はへばっていましたが、少なくとも「The Legacy」で終わる本編(でいいよね?)では何の問題もない。しかも彼の煽りが入るし、中音が魅力的だし、ライブだとより曲が映える気がします。とは言え、このアルバムを予習していないとちょっと辛いかも知れません。
さて、最新アルバムが済みまして.......
うおお、「Fear of the Dark」「Iron Maiden」!?アンコールやってくれよおお。え、「2minutes to midnight」!うおあああ!「The Evil that man do」!くううううう!「Hallowed be thy name」!ええええええ!で、で、で、お、終わり?
うーん、元々言われていたセットリストそのままですが、まあ肝の曲はやってくれていますね。正直、生きている間にちゃんとした「Hallowed be thy name」が聴けるとは思っていませんでした。ここは首は振るわ歌うわで大騒ぎ。欲を言えば、「Aces High」やってくれよとか(ちなみにこの曲の邦題である「撃墜王の孤独」というのは、ちびるほどカッコイイ題だと思います)、もうブルースも戻ってるんだから「Flight of the Icarus」もスティーブ嫌がらずにやってくれいとか、おいおい「Run to the hill」はどうしたとか(後ろの席の人もそう叫んでました)ありますが、セットリストが多いバンドだからそりゃ仕方が無い。
去年のジューダスは、どちらかと言うと「ボーカリスト生存確認」というのが主でしたが、今回のメイデンは、「ブルースまだまだ上げ上げでくるなあこりゃ」というところでしょう。生エディーも見られたし。
それにしても、浜崎あゆみとかでうちわをみんなで振っている光景を見ると、「気持ちわりー」と思うくせに、HMのコンサートで拳を振り上げる光景には「これぞ漢の宴よ!」と一緒に拳を振り上げ首を振っている私42才、台湾に着替え持って行ってそのまま台湾の朝からメイデンTシャツで参戦したっていうのは一体......。
おい、帰国の成田税関、確かに俺はGジャンGパンにメイデンTシャツだった。だからと言って、「えー、今回は観光ですね」の質問は無いだろう!仕事だっつの(って誰もそうは思わないわなあ)。
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コメント
はじめまして。
土曜のフォーラムに行くので、
アイアンメイデンで検索してここに辿り着きました。
いや〜やはり新譜全曲ですか?凄いですね。
アルバムを聴いた時から、これは1枚全曲で1つの作品と感じていたので
ライヴで再現は納得ですが、本当にやってしまうなんて...
お〜デッキンソン、あれを歌い上げてしまうのか〜。
ますます楽しみになりましたm(_ _)m
投稿: Cool-Rock | 2006年10月26日 (木) 01時46分
Cool-Rockさん、初めまして。コメントありがとうございます。
土曜日のフォーラム参戦ですか。ハコとしてはあちらの方がよく見えるし音響も良いと思います。
あのアルバムを全部やってしまうブルースって本当にすげえです。参戦記お願いいたします。
投稿: ドイツ特派員 | 2006年10月27日 (金) 23時33分
♪ラニン・ローーーーーーーー♪ラニン・ローーーー↑ウォーーーーイエイ~!(と、歌いながら参上[Hallowed be thy name])ん~まさにドイツ特派員さんがおっしゃる様に「豊かな中音域から高音へ持っていく過程が魅力」ですね~。てか、もしかして、台湾から直行で武道館入り?(なんかカッコいいなぁ~響きが)タフですね~。
>で、今回は最新アルバムの「A Matter of Life and Death」を全曲演奏する、という情報
うぉ、そうだったんですね、凄い!実はメイデンがまだまだ現役で活躍していたのは知っておりましたけれど、ちゃんとアルバムチェックしていたのは「Somewhere In Time」辺りまでで、それ以降はほとんど聴いていないんです。聴いてみようかな?新しいアルバムも。
投稿: SINSEI | 2006年10月28日 (土) 00時33分
Sinseiさん、
はい、台湾から直行です。まあタフというかアホというか。
メイデンはもうバリンバリンの現役です。金に見合うライブだったと思います。で、このコメントでSomewhere in time、借りてきました。
投稿: ドイツ特派員 | 2006年10月28日 (土) 16時53分
ドイツ特派員さん。
御訪問ありがとうございましたm(_ _)m
フォーラムのライヴ、良かったです。
しかし、ブログにも書きましたが、ブルースの声が聞こえなくて残念でした。
あのボーカル、聞きたかったな〜。
投稿: Cool-Rock | 2006年10月30日 (月) 23時40分