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2007年5月14日 (月)

浸透する音流~Deadwing(Porcupine Tree)

SorapapaさんりでぃあさんのBlogで絶賛のPorcupine Tree、私もやっと入手しました。

デッドウィング

「Deadwing」

巷では、ドリームシアター辺りに比較されているようですが、寧ろ私はKing's Xの音像を思い浮かべました。特にGの和音の感じ。

で、肝心の音楽ですが、一言で言えば、

「深い!」

ということでしょうか。一聴ではなかなか全体像が掴めませんし、まだ全然掴めていないのが現実。ですが、これは麻薬効果のようにじわじわと入ってくる音楽です。なので、題にも「浸透する」と付けてみました。「音流」というのは思いついてつけた言葉。そういう意味ではブリティッシュサイケデリックの流れが強いのかな。

一つのフレーズを徐々に厚くしていき、どんどんと別世界に持っていく感覚。少しずつ予定調和をずらしたコードで違和感を当たり前のものにしてしまう音世界。それでいてポップさを堅持している曲。大きなのはVoの柔らかさでしょう。シャウトするわけでもない、高音を張り上げるわけでもない、すごい歌唱力で歌い上げるわけでもない。ところがいつの間にかその声が主役として耳に残る。本来アンバランスなはずですが、これが究極のミクスチャーという形かも知れません。

特に、「Arriving somewhere, but not here」のじわじわとした浸透力は半端じゃないですね。これは音楽の覚醒剤・麻薬といって良いでしょう。爆発力とは別のロックの形ですね。また、「Lazarus」の叙情性、「Open car」の哀愁という部分は、やはりイギリスのある種伝統とも言える湿り気を感じます。

そう、なんというか北イギリスの曇り空が連想されます。モノトーンの石畳で囲まれた風景、カリフォルニア辺りでは絶対に考えられない景色。

本当に深い。まだまだ聴き込みが必要です。

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コメント

ついにポキュパですね。本当に彼らは深いっす。
もっともっと聴き込めば更なる発見があると今でも思いますね。
新作も聴いたんですが、聴き込みが甘いのか、まだしっくり来ないんですよ(苦笑)っていうか、「デッドウイング」のM1のインパクトが大きすぎたもんで。。。
もうちっと勉強して出直します(笑)

投稿: sorapapa | 2007年5月23日 (水) 00時21分

Sorapapaさん、

これ、恐らく聞いた回数毎に発見があるはずです。新作ですが、手違いでDVD付きの奴が手に入りません...。

投稿: ドイツ特派員 | 2007年5月25日 (金) 00時40分

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