生演奏という基本
今日、出張の大阪・梅田でギターの生演奏をストリートでやっていて、思わず聞き入ってしまいました。パンフを貰うとわたなべゆうという方でした。なんと偶然にも同郷の岡山出身(箕島だそうです、ちなみにこれで「みしま」と読みます)。
3曲聴きましたが特に、Over the rainbowがすばらしかったです。この曲、そりゃインペリテリからレインボーから、激むずの武満徹クラシックバージョンから、あまりに素晴らしいジェフベックバージョンから、あまたあるわけですが、夏の梅田のうるさい中で、本当に聞き惚れましたね。
気が付けば、素直に拍手して、売っているCD買いました。
自分でも生演奏を立ち止まって聞き、しかもその人と少し話し、CDを買うなんてなかったんですが、ちょっと考えると送り手と受け手の基本ですよね。アメリカのブルースマンなんか、今でもライブハウスで演奏して、そのまま自分が売っている、なんていうのが当たり前らしい。で、演奏している人だって、直接拍手されれば、絶対うれしいはずですしね。
私自身、なんか変に大人になってしまって、今回のような衝動を忘れていたかも知れません。何も衝動っていうのは暴力的なものだけではなく、「気がついたらそうしていた」ということだと思いますな。もっと色々な音楽を聴きたい、本も読みたい、人を知りたい、売れているかいないかなんて関係ないんです。自分の感性で「良い」と思うものを見つけなきゃいかんですなあ。
CDも聞いてみます。でも、できるのならもう一度、梅田の歩道橋で聞いてみたい。
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コメント
あ、この方の演奏聞かれました?
私もNAVIOの前だったかで偶然見かけて、その場で30分以上(最後は警官がパトロールに来て撤収されてました)立ち止まって見ていた経験があります。
その時はギターアンプからアコの音を出してましたが、楽器の音色ではなくご自身の両手が奏でる音色だなぁ・・・と感じましたね。
投稿: うまろく | 2007年8月30日 (木) 15時28分
うまろくさん、
ほんと、両手の音ですね。何と言うか、技術に気が行かず音楽が聞えるというか。といって、技術も凄いですが。あんだけアクション少なく右手を使っているのはビックリしました。
その辺はダニーに教えてやってください(笑)。
投稿: ドイツ特派員 | 2007年8月30日 (木) 23時08分
「プロは上手くて当たり前」
僕自身、普段は無意識にそんな先入観を持って音楽を聴いているのかもしれません。
何の予備知識も先入観もなしに聞ける音楽こそ、感性と直結した嘘偽りのない音なのかもしれませんね。
投稿: gw | 2007年9月 2日 (日) 21時04分
gwさん、
今度久々にクラシックギターのコンサートに行くつもりですが、あえてプログラムの予習をせずに行ってみようと思っています。そこで何が出るか?何を感じることが出来るか?ちょっとした実験だと思います。
投稿: ドイツ特派員 | 2007年9月 2日 (日) 22時22分