「AIM」(Earthshaker)
先日、何となく入手したのが、アースシェイカーの最新作である「AIM」です。
初期のアースシェイカーはそりゃ聴きましたよ。1985年、阪神優勝の年のライブで、当時のLマガジンという雑誌で約束した通り、「六甲おろし」の一節を歌いながらアンコールで出てきた大盛り上がりのライブも行きました。「More」「Fugitive」「ありがとう君に」「夢の果てを」....。全てが私の血と肉になっています。
ただ、やはり一般的に言われているように、「Overrun」のポップさが受け入れられず、その後はちょくちょく聞いていたものの、入れ込むことはありませんでした。今回もそんなに期待していませんでしたが、「最近のシェイカーってどうなってるんだろう?」という好奇心で聴いてみました。
が、これが良い!
マーシーのVoは歌心抜群で、何よりサビを安易に英語で逃げず、はっきりした日本語で歌っているのが素晴らしい。往年の声の伸びはさすがに難しいな、というところがありますが、そんなことが小さく感じる素晴らしい楽曲の数々。それを上手いマーシーが歌うんだから良くないわけがない。どこかで聴いたことのあるフレーズも、私には全くマイナスにならないんですな。えこひいきか?
あとシャラ。いつの間にそんなにギターが上手くなっちゃったの?「遥か」「Tomorrow」での早弾き、「The Same」でのメロディアスなフレーズ。昔のシャラはここまで食いつくような音で弾きまくっていなかったと思いますが、素晴らしいソロ(速さを競うのではない)だと思います。「情熱の華」では、全盛期のジョージリンチ並みの「気」が出ていてまた素晴らしいんです。そのメロディアスさとアグレッシブさのバランスが良いですなあ。
今、これほど「歌」を聞かせる曲があり、その「歌」を歌えるロックバンドがどれほどあるか、しかもそれをベテランの彼らが、枯れすぎず、迎合しすぎずやっている。こんなに嬉しいことがあるでしょうか。
私が個人的にアースシェイカーの系譜だと思っているバンドは、プレゼンス-Siam Shadeなんですね。バックははっきり言ってシェイカーより上手いでしょうが、やはり歌のところが大きく違う。プレゼンスの「Awaking Dog」、Siam Shadeの1~2枚目(一枚目はインディーズ)はもろシェイカーの系譜です。
が、ここでシェイカー自身がこれほどのアルバムを出してきているんだったら、がんがん進んで欲しいですね。
ちなみに裏ジャケ、Amazonのコメントにもありましたが、「漢」の顔です。
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コメント
昔のライブ映像とデモテイクを収録したお皿着いてました?
(これ初回限定版だけかな?)
なかなか微笑ましい内容です(w)
投稿: うまろく | 2007年9月13日 (木) 13時33分
うまろくさん、
そのお皿の件、Amazonレビューで知りまして、今探し回っているところでございます。何てお間抜けな私....。
投稿: ドイツ特派員 | 2007年9月13日 (木) 23時34分
なんか、久々に名前見たけど、良いんだ…、新作出しててそれが良いとなれば気になるところ。皆の青春だもん♪
投稿: フレ | 2007年9月14日 (金) 00時18分
フレさん、
やっぱシェイカーは青春ですか。お互い世代が分かりますなあ(笑)。いいっすよ、これは。久々に見ていい女になった元アイドルのような感じですかね。
投稿: ドイツ特派員 | 2007年9月14日 (金) 07時32分
こんにちは
こんな記事読んじゃったら、やばいです益々アースシェイカーに傾倒しそうです。何故か一枚しかアルバムを持ってない私・・・CDでという意味なのですが、カセットでは聞いていました(でも例のごとくアルバム名も題名もごちゃごちゃ・・・)、でもCD買えずにここまで来てしまいました。大人買いが始まるかも(笑)
投稿: 240@s | 2007年9月15日 (土) 14時46分
240@sさん、
がんがん大人買いしましょう(笑)。CDもずらっと揃えるということでどうですか?
それにしても、最近のカラオケってアースシェイカー位でも相当の曲数が入っています。というのを台湾の飲み屋で発見しました。
投稿: ドイツ特派員 | 2007年9月21日 (金) 23時09分