「月とキャベツ」
最近、仕事関係で悩みが増大、いつエイリアンのように腹から出てくるか分からん状態になっています。というか、結構出しているという噂もありますが。ブチキレ・毒付き・落ち込み・開き直りなどなどなどなど.....。皆さん、秋の夜長はいかがお過ごしですか?
と、頭の中がとっ散らかっているこの三連休、ふと見たくなって私にしては珍しく借りたDVDがこれ。
元々、普段は叫んでいる音楽ばっかり聴いているんですが、山崎まさよしのバラードは本当に好き。特に歌詞、何と言うか郷愁を誘うんですね。「僕はここにいる」「全部、君だった」「琥珀色の向かい風」「Home」、後ろ向きと言われようと好きなんですなあ。で、その中でもあまりに有名な、「One more time, One more chance」を主題に置いたのがこの作品です。
あらすじは、ある意味他愛も無い日本のおとぎ話を下敷きにしたものです。それほど物凄いあらすじがあるわけでもないです。
私は、あらすじはあまり気にせず、ただただ淡々と流れる映像の美しさに見とれていました。夏の田舎、川、草原....。確かにそれらは「あざとい」といえばあざといし、山崎まさよしのPVだろ、と言われればまさにその通り。劇中の演技だって無茶苦茶上手いわけじゃないし、ましてやダンスの場面は結構恥ずかしいかも。
それでも、
何も考えず、この映像の刹那な雰囲気に浸っていたい、と思わせる作りです。最後のピアノでの「One more~」、私は素晴らしい歌だと思います。緩やかな流れ、褪せない色だからこそ、消えていくことを予感させる切なくさせる風景、そしてふと流れてくるアコギの音。映画全体に流れる浮遊感、ふと消えてしまうもの。
こういう切ないものに弱い厄年も越えた中年です。
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