隠れた名盤かも「Mechanix」(UFO)
やはり食べず嫌いは良くないもので、今回聞いて思いのほか良かったのがこのアルバム。
日本全国推定38万人のUFOファンの88%は、「Strangers in the night」を最高傑作に推すでしょうし、私もそれに異存はありません。中には、「いや、ローレンスアーチャーの頃が最高だろ?」という人もいないでは無いでしょうが、居ないでしょうな。個人的には「Phenomenon」の凄さが分からず、「Walk on water」が好きで、という少し変わり者かも知れませんがね。
で、以前のエントリーにも書きましたが、そりゃポールチャップマンのGはマイケルには及ばない。というかマイケルが凄すぎるわけで、かなり素通りするのが通常でしょうね、ポールチャップマン時代は。
ところが、先日真面目に聞いたこの「Mechanix」、侮れないことが判明。大体UFOの場合、曲の構成はそんなに複雑じゃないし、イントロのリフがそのまんまメインリフになるような曲が多い。よくあるイントロでサビを提示するような曲が殆ど無いんですね。あと、曲調も基本はロックンロール系の一捻り程度ですから、本来の肝はフィルモッグのVoなわけです。
で、このアルバム、その構成を非常に上手く使って良いメロディーを散りばめているんですね。特に、「Let it rain」「Doing all for you」「Heel of a stranger」辺りのサビの素晴らしさと言ったら、ねえ若旦那、てなもんですよ。またフィルモッグの湿り気満点・ロンドンの曇り空満点のVoが泣かす泣かす。
ポールチャップマンも要は過不足無いGでして、そりゃ同じポップな曲調の「Cherry」のような鋭いGは無いですけど、寧ろ曲の粒ぞろいはこちらの方が高いんじゃ無いですかね?
いや、先日Rattの「Out of the celler」を聴いた時、「え、こんなにソリッドだったっけ?」とビックリしたものですが、やはり当時の先入観というのは恐ろしいもんですな。これで他のUFOも再聴してみます。
さて、他にもあるか、こんなアルバム。
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コメント
こんにちは(^^)
マイケルじゃないUFO・・・全く存在を知りませんでした。
でも聴いてみたいです。
ちなみに、ドイツ特派員さんが紹介してくださったアースシェイカーの一番新しいアルバム買っちゃいました。凄いよかったです・・・シャラのGはよかったし、マーシーもまずまず健闘してる気がしました。12月15日のLIVEにも行く予定です・・・またスタンディングなんですよぉ・・・orz
投稿: 240@s | 2007年11月29日 (木) 21時03分