「ちゃん」付け考
昔々、保存技術が未熟な時代、遠洋漁業でいつも魚の生存率が高い船があったそうです。秘密は、「違う種類の魚を混ぜる」というもの。そうすると緊張して魚が生きる時間が長くなるそうです。で、着いたらその魚は処分する、と。
会社の俺はその混ぜた魚か?
という愚痴は置いておいて、しまうまさんのブログ記事で、会社内の職員への呼び方について少し考えました。
最近、男性同士で「ちゃん」付けすることが多いですが、私は駄目なんですよ、この「ちゃん」付けっていうのが。何かずれた業界人のような気がするんですな。ただ、呼び捨ても出来ないんですね。新入社員でも男性なら「君」付け、女性なら「さん」付けです。
ただ、これも結構人によるのかな?とも思っていて、何となく相手が「さん」「君」付けに馴染まないような人も、実際に会社にいます。無理によそよそしくしているように感じるというか.....。
多分、このようなことに最近なってきたのは、社員の意識・能力が平準化してきたからだと思いますね。例えば、新入社員だった今を遡ること20年ほど前、そりゃ30歳くらいの社員には中々話しかけることが出来なかったんですね。また、そっちの先輩社員も話しかけて来なかった。ところが、最近はどちらも平気に話しているというのが当たり前になっているんじゃ無いでしょうかね?下手すりゃこっちも社長に文句言ってみたり....。あ、これは退行現象を起こしている俺だけのことか?何、文句あるんか?やっちゃうよ(By 松田直樹 from F.Marinos)。
こうやってヘタレ中年の夜は更けていくわけです。
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コメント
どもども!うーん、思わず考えてしまうトピックスですね~。確かに僕らが新人だった頃には「ちゃん」は無かったと思います、呼び捨てか「くん」でしたね~。
そういう僕も親しい後輩をあだな「ちゃん付け」呼ぶ時がありますね~。
TPOで使い分けしてるつもりですが、会社がサークル化している気もしますねぇ~。
いいきっかけなので、よーく考えてみようと思います^^
投稿: ちゅーざい | 2007年11月10日 (土) 13時04分
ちゅーざいさん、
この20年で会社って相当変わったと思うんです。上下関係、左右関係、社内外関係などなど。特に私がドイツに放逐されていた94年から2000年というのは、バブル崩壊→成果主義という大波がザブンとやってきたときなので、まるで浦島太郎でした。
会社のサークル化、というのもその通りで、サークルと同じく「気に入らなきゃ辞めよう」ということかも知れません。
投稿: ドイツ特派員 | 2007年11月11日 (日) 00時43分
こんにちは〜。
う〜む、なるほど〜。そんな風にまで考えてみたことなかったなあ。私のいる業種は割と古い体質で、体育会系、徒弟制度的な空気が残ってますけど、それでも最近は若いヤツの顔色伺いながら仕事してる面もあるなあ…。
私自身、歳食ってるってだけで偉そうにしてる先輩は大嫌いだったので、あまり人のこと言えませんけど、家庭でも会社でも、縦横の構造が変化してますねえ。私の場合は、私自身が後輩からうとまれる(?)年齢になってから、かえって自分の先輩(社内的に軽んじられがちな人)には優しくなりましたよ。
ちなみに私は男には「ちゃん」はなく、呼び捨てか「君」ですけど、自分の中では「気の合うヤツ=呼び捨て」みたいな感じがあって、呼ばれる側が差別的に扱われていると思ってるんじゃないかとか、またそういう些細なことを気にする自分って…と情けない中年のド中間管理職は悩んでしまうのでした。
投稿: しまうま | 2007年11月11日 (日) 12時29分
しまうまさん、
私はしまうまさんとは逆になってしまっています。まず、後輩には殆ど文句を言わないし、寧ろ「お前どうなんだよ、何が今の問題なの?」とかいって色々と気を回すようにしてます。
で、上の人間にはもう幼児退行現象の如く噛み付いてます。いやね、噛み付きたいわけじゃなくて、どうにも納得できない所があって、しかもそれが役職を全面に出されるともう駄目。何か敵を作りに会社に行っている気分です。あ、私の勤める会社も古いもんです。
確かに、「何を言っても文句言われるんじゃないか?」という悩みはお互いありますなあ、同志(ってわけないですな、失礼!)。
投稿: ドイツ特派員 | 2007年11月11日 (日) 22時05分