晩秋の夜の夢-Siam Shade
終りが分かっているからこその楽しみ、というものがあるんでしょうね。
これで最初で最後(になるかは芸能界のことだから良く分からんが)となるシャムシェイドのライブです。きっかけは彼らのマネージャーの死で、追悼ということになるのでしょう。
とにかく席が最悪で、北東X59というステージ真後ろ、それもステージ半分は柱で見えないという、何のために来たのか分からないところ。そこに武道館職員がやってきて、
「お客様にはここは見えにくいので、南一階に別の席をご用意しました」
と言われるじゃあないですか!で、行ってみると奥まってはいるものの、ステージ正面で絶好の位置。いや、武道館は一階が平面なので、実は一階の後ろのほうではろくにステージが見えません。むしろ前回のJudas Priestのように、正面二階とか、正面中二階(今回ですね)の方が楽しめます。あんまり暴れられない中年だし。横の方と「いやあラッキーですねえ」と小さくも大きな喜び。それにしても女子の比率が高い高い。おじさんの場違い感280%。
まずは曲はこんな感じ。
No Control
Imagination
Rain
Can't Forget You Why Not? Love Sick Dear.... Passion くもりのちはれ 大きな樹の下で Solomon's Seal Get out Never end
Shout out
Pride
Prayer
GET A LIFE
Life
=アンコールその1=
1/3の純情な感情
Dreams
=アンコールその2=
DZI
Don't Tell Lies
MCは少なめ、それにしてもこんなに武道館で大乗りになったコンサートって経験無いです。バンドサウンドについて、某巨大掲示板ではDAITAのGに批判的なコメントもありましたが、私は全然気にならなかったですね。ただ、このバンドの核はDの淳士でしょう。お前はマイクポートノイかい?ただなあ、あの頭とメイク、どう見てもまちゃまちゃだぞ、をい!
栄喜の声は心配でしたが、根性入ってたのが分かったんで全く良し。最後にDon't Tell Liesで来れるんだから。あと、「1/3の純情な感情」はSiam Shadeの「飛び道具」だそうで、何か納得。最初は1stから順番にやっていたんですが、途中から織り交ぜ状態になりましたね。
いや、今回改めて感じたのは、「Siam Shadeっていい曲書いてたな」ということと、「何だ、ハードロックって全然大丈夫じゃねえの」ということ。演奏力が高いし変拍子も多いし、インストなんかもろDream Theaterなんですが、歌メロがアースシェイカー辺りを思わせるメロディアスさがあってね。特にJ-Rockに残る名曲だと思っている「くもりのちはれ」なんて、もっと評価されていいんじゃないかな?
HR大丈夫論については、私はこのバンドを「良質なHRバンド」と捉えているんですが、そのサウンドでこれだけの連中が一緒に歌うんだから、HRは大丈夫。ってか、なんであの変拍子でちゃんと歌えるの?観客の皆さん。あと、「Why not?」を歌っている女性の皆さんにも拍手だな(って何が?)。
終演の時客電が灯って、「Dear...」がテープで流れたんですが、皆帰らず一緒に最後まで歌ってたんですよ。あれは良かったな。あと、帰るときNatinの奥さんであるいとうかずえさんが、普通に客席の人に歩きながら会釈して出て行ってたのが印象的。ほんとに自然な会釈で、「皆知り合いなのかな?」と思うような感じ。
これでこのバンドは幕を下ろすんじゃないかな?パンフに各人のソロアルバムの紹介をしているのがその表れだと思うし、その方が良い様な気がします。
追)私と一緒に席を移動された富山から来られたファンの方、無事に着きましたか?富山から来られた甲斐があったってもんじゃないですか。
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コメント
う~む…若いですなぁ。私はたま~に見たいバンドがあってもなかなかチケット買って、ホールまで足運ぶまでに至らないですよ。歳取った証拠です。いかん傾向です。
邦楽のメタル系バンドって、どうしてもルックス優先のイメージがあってほとんど聴いてないんですが、ドイツ特派員さんが認める演奏力なら、かなりレベル高いんですね。ちょっと認識改めました。
ハードロックは大丈夫って話、何だかほっとしますよ。今の若い人は時間をかけて楽器を練習するようなマインドを持っているのだろうかと思う時もあって。
アメリカ(含む海外)も日本も、バンドの演奏力や音楽性の高さと売れる売れないの関係が希薄になってきて、巧いギターを聴かせるバンドなんてジャズやクラシックに通じるようなマニアの音楽になっていくのではないかと思ってましたよ。
テクニック=よい演奏、ではないのは頭では分かっていても、やっぱりギターの場合は圧倒的なテクを見たいもので。
投稿: しまうま | 2007年11月19日 (月) 20時48分
しまうまさん、
Siam Shadeは上手いですよ。ギターのDAITAはテクが高いし、ソロも中々なもんです。Voに好き嫌いが分かれるところでしょうけど、私は全然許容です。
若いというか、馬鹿というか、やっぱりライブでは年齢関係ないっすね。
投稿: ドイツ特派員 | 2007年11月19日 (月) 21時42分
こんばんわ。
このライブの記事、今朝の朝刊にも載ってました。
私、隠れDAITAファンなんです。
でもSiam ShadeはⅤしか聴いてなかったりします。
昔、TVでライヴ観て彼らのレヴェルの高さを確信しました。
DTに似てるって言われてるらしいですが、個人的に未確認なので、ずっと気になったままだったりしてます。
良いライヴを観れてラッキーでしたね。(笑)
投稿: elmar35 | 2007年11月19日 (月) 22時11分
Siam Shade、行かれたんですね!!
うらやましいです〜(><)
彼らのことは解散後に聴き始めたので、
ライブは未体験なんですよね。
今回まさかの再結成ライブ、
日程があえば武道館突撃したかったのですが、無理でした(涙)。
ドイツ特派員さんも書かれているように
この演奏力の高さとなにげに変拍子、そしてよいメロディ、と
なかなか他のバンドにはみられない要素をたくさんもった
ほんとよいバンドですよね!!
今はそれぞれ別の道を歩んでいますが、失礼ながら、
Siam Shadeを超えることはなかなか難しいのではと思ってます。
そんな彼らの貴重なライブを体験できて、よかったですね!!
と、とりとめのないコメントですみません。
投稿: りでぃあ | 2007年11月19日 (月) 23時28分
elmer35さん、ほんとラッキーでしたよ。
さすが、ちゃんとDAITAはチェックされてますね。彼、ふとしたソロが山本恭司に気持ち悪いほど似てます。彼自身、Vowwowファンクラブ番号は一桁らしいですから、相当に聞き込んだんじゃないですかね?Ⅳのバラードでのソロを聞いたら笑っちゃいますよ。
ただこのバンド、演奏力が高いんで、Gだけが浮き出ることはないですね。上手いバンドが上手くいかない、うーん、世の中難しい。
投稿: ドイツ特派員 | 2007年11月20日 (火) 23時43分
りでぃあさん、多分つぼだと思っていました(笑)。
インストなんてもろDTですし、メロディーがとても分かりやすいな、と思います。多分It Bites辺りもすきなんじゃないですかね?
この前のHarem Scaremとは違った意味で、終わりのあるライブでしたけど、充分楽しませてもらいました。
取りとめのないのはこのブログも同じなのでどんどん取りとめ無くしてください。
投稿: ドイツ特派員 | 2007年11月20日 (火) 23時46分
LANです。 行かれたんですね。 席は2階の隅でもいいと、思っていましたら 何とアリーナのど真ん中2列目で一番栄喜が目の前 炎が出た時は、熱かったです本当に。忘れた曲もあったり何とか思い出せ楽しかったです。
淳二のドラムが良かった~
ズシズシ 心臓に響いていました。カッコいい!!!ギターがあまり聞こえて来ない…
インスト良かったですね。
全然歌っちゃいました。
DON′TTELL最高大好きです(^O^)
バンザイ迄で帰りました。
夜行バス予約してありましたから!!!
やはり 別な道を行った方が良いのでしょうか?
大勢 人 人 人
あんなに人が集まって来ていた…勿体ないです。
投稿: LAN | 2007年11月21日 (水) 18時55分
LANさん、行ってきました。そう、あの炎の熱は一階一番後ろまで分かりました。あの前線にいらっしゃったわけですね。羨ましいことこの上ないです。あの場に居たことがこうやって共有できるのは嬉しいですね。
淳士のDrは良いですねえ。ただ、あのまちゃまちゃはご愛嬌ですかね?あそこだとGの音が聞えないんですね。後ろは寧ろDAITAのGが良く聞えてきました。
別の道か再結成か....。うーん難しいところです。でも、今回のコンサートが一回限りであるからこその部分があるんでしょう。このまま記憶に残した方が美しいかもしれません。
投稿: ドイツ特派員 | 2007年11月21日 (水) 23時36分