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2008年1月27日 (日)

「十八の夏」(光原百合)

ふた月ほど前に読んだこの本、好きですね。

十八の夏

短編が四編、一応ミステリー仕立てでしょうが、種は殆どばれていて、タネは肝にはなっていません。で、この中で二編目の「ささやかな奇跡」が好きですね。

奥さんをなくして男1人で息子を育てている書店員、そこに来る別の書店の女性、どうも訳ありで.....という、これだけでほぼ結末は見えますな。

この短編の肝は、登場人物が全て善人で構成されていて、過去の暗さを通奏低音にしていないこと。大体、過去の暗さというのは、どこかで現在に繋がる暗さを持ち合わせるように書いていることが多いですが、この小説はそうなっておらず、今の希望に上手く繋がっている。そりゃ現実とは違うでしょうが、こういう優しい小説は、実は本当に泣ける小説になるのかも知れません(現にほろりときた)。

少しほっとしたい人は手にしてみてはどうでしょうか?

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