「Under the Sun」(Gastunk)
で、まだまだ続くジャパメタ特集。だってエンコードしてると出てくるんだから仕方が無い。
Gastunkの「Under the Sun」です。このバンドを「ジャパメタ」に括るのに抵抗ある人がいるのが承知の上で、ハードロックバンドとして素晴らしいことは伝えておきたいですなあ。
結局ハイエナジーのロックというのはパンクだろうがメタルだろうがどこかに接点が出てくるんだと思います。特にGのTatsuはマイケルシェンカーフリークで、とにかく泣きを作ろうというソロはハードロックの教科書のような歌い方だと思っています。特にテクニックに図抜けたわけではないですが、音とかで情感が出せる素晴らしさ。
VoのBakiは、当時のアンダーグラウンドのカリスマと言われていて、歌い方も独特。ちりめんのビブラート、音程が合っているのだか合っていないのだかわからない微妙さ、そのくせ何か鬼気迫るものを感じます。特に中音域の歌い方は好きだなあ(Lether Shipの中間とか)。
曲はアグレッシブさを全面に出したM1-3、泣きのあるM4・M6も高水準ですが、やはり最後のバラード「Regina」が白眉。何とも切ないBakiのVo(あ、上手い下手では語れないのでそのつもりでお願いします)に、TatsuのGが絡んできて、哀愁の盛り上がりが無くなった、と思ったらアコギのカッティングが砂嵐のように....。うーん、文才ねえなあ。
ハイトーンでのシャウトでもなく、凄腕集団でもないですが、「凄い」バンドであったのは確かです。で、このカリスマ性は、その後のDead Endに流れていく訳です。メジャーデビュー後のDead Endではやっていませんでしたが、それまでは必ずこのGastunkの「Geronimo」をやっていたそうです。
でも、これも廃盤なんだよなあ....。
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コメント
え?これ廃盤なの?滅茶苦茶好きなバンドでこのアルバムも大愛聴盤っす。ハートフルメロディ…。う〜ん。しかしメジャー第一弾のこのアルバムは賛否両論でしたねぇ。当時はメタルに寄ったって言われ方もしれて、難しいとこだったけどライブ見たら一気に変わります、これは。最高にかっこよいバンド♪
投稿: フレ | 2008年2月 7日 (木) 23時38分
フレさん、
どうも1999年に出たのが今は廃盤みたいですね。メタルがパンクに、パンクがメタルに接近すると確かに叩かれますな。格好良けりゃあそれで良い筈なんですがね。
投稿: ドイツ特派員 | 2008年2月 9日 (土) 09時06分