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2008年3月 2日 (日)

何だかよく分からない「本は10冊同時に読め!」(成毛眞)

一時間くらい時間が空くと、何かこういう本で埋めるのが丁度良いかな、と思って取った本です。

本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである! (知的生きかた文庫 な 36-1)

元マイクロソフト日本法人社長の成毛眞氏の「本をとにかく読め!」という本です。ですが、何というか変な本です。

まず冒頭、本を読む目的を「高所得階級になるためで、その境は本を読んでいるかどうかだ」と喝破しています。

おい、本当か?本当にそうなのか?

私も本を読むのは強迫観念的に好きですが、何でそういう金持ち、という概念が結びつくのか分からない。年100冊読む人と1000冊読む人、年収が違うのか?彼自身、「健康番組に騙される人」のことを言っていますが、これも同じことじゃないか?

あと、「本は情報が入れば全部読む必要はない」と言ったり、「読書に目的を持つな」と言ったり、その端から最初に書いたように読書の目的を説いたり。「名作ほど役に立たない本はない」と言った端から「カラマーゾフの兄弟」を勧めたり。この一冊でどれだけの矛盾があるか。

笑っちゃうのは、「本は装丁も大事である」と滔々と「カッコいい本棚作り」を説いたあと、「これだけうるさい私が言うのだから私の本はカッコいいはず」というのが上の装丁です。

別に、という表紙じゃないですか?

この人、結局は思いつきでこの本を書いている(書いているかも怪しい)んでしょうね。あと、この人の読書っていうのは「見栄」なんだと思います。有名な装丁家の本は読まない、なんていうのはもう理解を超えてアホです。あと、こういう読書っていうのは恐らく「インプット」に近い作業なんじゃないかな?立花隆の読書もそうですが、とにかく何かを入れられれば良い、という感じですね。

見栄で本を読む、というのは別に否定しないし、ええ格好するための読書で色々幅が広がるところがあるのも分かる。ただ、何というかな、差別意識に近いものをかなり感じるんですよね。

世の中には本も読まず、それでも毎日一生懸命働いている人がいます。その人たちを「あんな庶民で良いのか?」という言い草をすることには怒りさえ感じますね。マイクロソフトの社長がそんなに偉いのか?結局それとてもビルゲイツに使われているということは変わらない。そんなことではなく、お天道様に恥ずかしくない人生を考えた方が良い。それは読書などは関係ないことです。

こんな思考の人が、人に読書を説くっていうのは、それこそよく考えなきゃいけないですなあ。

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コメント

この記事に触発されて僕も・・・いや読んでません(笑)。
実は amazon のレビューを見てみました。いやぁスゴイスゴイ(笑)。
多分、忍耐力の無い僕には到底読破できなそうな本です。

急速な時代の流れに付いていくことと深みのある人生を送ることは相反するものなんでしょうね。
広さか深さか、どちらを選ぶかで人生も読書法も変わってくるのかもしれません。

投稿: gw | 2008年3月 2日 (日) 08時39分

gwさん、読まんで良いと思います(笑)。

この本に関していえばとても尊敬できないですねえ。というか、そんなにMSの法人社長が偉いのかなあ?一番嫌な感じです、少なくとも私には。

投稿: ドイツ特派員 | 2008年3月 4日 (火) 07時34分

うっひゃひゃ〜!こういうの、好き(笑)。いや、本好きだけど、成毛さんのことはよ〜知らなかったしなぁ〜。デビル・ゲイツの手先、なんでしょ、きっと♪ なんてね。 同感!

投稿: フレ | 2008年3月 9日 (日) 09時53分

フレさん、

まあトンデモ本を楽しむ意味ならば、非常に楽しい本ですなあ。そういう点では物凄く突っ込み所満載ですねえ。

投稿: ドイツ特派員 | 2008年3月 9日 (日) 10時28分

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