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2008年4月13日 (日)

今回は纏めて読書しました

今回の出張では、久々に6冊も本が読めました。並べるとですね、

瑠璃の海 (集英社文庫)カリナン (集英社文庫)戦力外ポーク (角川文庫)金門島流離譚 (新潮文庫 ふ 25-9)行儀よくしろ。 (ちくま新書)子宮の記憶 <ここにあなたがいる> (講談社文庫)

珍しく理系の本が無かったんですけど、ちょこちょこと印象を。

船戸与一は、文章云々を言わせない現実で持っていってしまう力技で、別格感があります。ただ、彼の傑作だと思っている「砂のクロニクル」や「猛き箱船」に比べると、エンディングでの主人公の心の動きに無理がある感じがします。ただ、現代国際情勢を知りたいんだったら、彼の小説を読む方が手っ取り早く頭に入るでしょうね。

正直、藤田宜永の小説は何冊かは読んだんですが、良さが良く分からない。何か平板な印象を与えるんですね、私には。「くびれ」がない。この本も、面白い着想だと思うんですが、「え、それが結論?」という感じが強い。それは結論自体より、文章の平板さがそうさせているように思えます。「鋼鉄の騎士」も入り込めなかったですねえ。

で、それが春江一也もそうなんですよ。あらすじとしてはかなり面白くなるはずなんですが、どうにも文章が入ってこない。その上にちょっとあざとさを感じる感情移入があるんで、鼻白んでしまうところがあります。逆に小池真理子の文章は美しいと思います。が、如何せんあらすじがあまりにも凡庸。「失楽園」じゃないんだから、という流れなんですな。

そうすると、例えば春江一也のあらすじで、小池真理子が書けば良いんだ、とも思ってしまうんですねえ(笑)。

まあゲッツ板谷については言わずもがなですが、意外とこの人の文章はまともです。凄く地頭のいい人じゃないかな?まあ、「お前、それ本当か?」と突っ込みを入れたくなるんですが、充分笑わせてもらえるんで私は好きですよ。

清水義範は、この内容だと一歩間違えれば「国家の品格」みたいな説教本になる恐れがあるところを回避して、なおかつ言いたいことを言っている、という点で良い本じゃないかな、と思います。文章は非常に分かりやすいし、何より内容が「性善説」に立っているのが良いんじゃないですか?というか、この人の目線は結構気に入っています。

それにしても、頭が良くなるような本はあんまり読んでないですなあ。全体としてだらだら系。

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