久々に音楽ネタ「Octavarium」(Dream Theater)
最近It bitesの「The tall ship」を聴きまくっているわけですが、現在のプログレメタルの最高峰はやはりDream Theaterだと思います。が、何故かあまりしっかり聞いていなかったんですね。で、メロディ重視と言われる「Octavarium」をしばらく聞いています。
メロディアスというか、ポップスよりという評価もあるアルバムですが、それはM2とM4だけかな?という気もします。特にM4は「U2かよ!?」という曲ですね。私は決して嫌いじゃないですが、特にDream Theaterがやる必要があるのか、と言われればあまり必要がないという感じですかね。
で、何故か入り込めないなあ、というのがずっとあったDream Theaterですが、今回分かったのは
ジェイムスラブリエのヴォーカル
だというところに辿り着きました。上手いし、高音も抜ける。でも何故か彼の歌が平坦な感じがするんですなあ。このアルバムではないのですが、Iron Maidenのコピーをやったアルバムで顕著です。
音程、リズムといったものは多分ラブリエの方が上手いし、大体オリジナルのブルースディッキンソンはフェイクも多いし決して音程がしっかり取れているわけじゃない。ところが、ここに「存在感」というものが入ってくると、様相ががらっと変わってしまうわけで、何と言うか、楽器の一部という感じがするんですよ、ラブリエの場合。「深みの問題」という言葉でも良いかも知れない。寧ろ加入直後の「Images and Words」の方に存在感があったかも知れない。ちなみに「弱い」と言われているラブリエの前任者であるチャーリードミニシは嫌いじゃないし、そんなに弱いVoとも思えないんですが、どうですか?
バックは鉄壁です。まあギタリストとしてはやはりペトルーシのプレイとなるわけですが、端正なプレイです。計算高いというか、殆どアドリブはないと思います。そこに荒さが感じられなくて物足りないという人がいるかも知れないですが、私はそこには全く問題を感じない人間なんでね.....。計算したソロだとしてもそのプレイは超絶です。
さて、Dream Theater全体に戻ると、もう一つ入れ込めない要因が、「無駄なインスト部分」があるように感じるんですね。結構歌メロの所は普通なのに楽器隊になると急に複雑になったりするし、ちょっと「難しいこと出来るでしょ?」という顕示欲が感じられるんですなあ。
しかしながら、少なくともこの「Octavarium」のメロディアスさは他のアルバムより上ですし、メロディー至上派の私には非常に受け入れやすいアルバムです。あとはヴォーカル部分の存在感、だと思います。
うーん、しかしDream Theaterを非難めいて書くなんて、良いんだろうか.....。
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コメント
・・あんま、良くないです。(笑)
だって、ラブリエが好きなのは、Journeyなんだもん。
Iron Maidenみたいな世界なんて無理なわけですよ。
「無駄なインスト部分」というのも分りますが、奴らの作曲手法によれば然りなんですよ・・(以下省略)。
で、この作品、概して評判良いですが、個人的にはイマイチピンと来ませんでした。
むしろ、Systematic Chaosの方がらしいかもです。
是非Images And Words聴いてください・・クドイようですが。
投稿: elmar35 | 2008年12月22日 (月) 23時28分
elmar35さん、お叱り、ありがとう御座います(笑)。
Images and Wordsはよく聴きました。が、どうしても後半の長尺の曲が聴けないんですねえ。「Surrounded」なんて素晴らしいと思いますし、「Another day」も好きなんですけどねえ。
「Systematic Chaos」は未聴ですが、今は「Train of Thought」を聴いています。このアルバムのペトルーシはさぞ気持ち良かったんじゃないですかね。ちょっと有り得ない位の早弾きですからね。
投稿: ドイツ特派員 | 2008年12月23日 (火) 11時37分
はじめまして^^
elmarさんのところから辿って参りました^^
Dream Theaterが大好きなんですけど、
自分とは全然違った感覚で聴かれているのを、
凄く面白いなと思います♪
チャーリー・ドミニシは自分の苦手な歌い方をする部分があって、
それ以外は声質なんかは好きな方です。
でも、ラブたんの方が好きです(爆)
インスト部分は「あんたら好きねえ」って笑けてしまうことも度々です(爆)
突然、失礼しました^^ゞ
またお邪魔しますので、よろしくお願い致します♪
投稿: こでまり | 2008年12月24日 (水) 13時40分
こでまりさん、ようこそ。
というか、も、申しわけありません。先ほどブログをお邪魔しましたが、DTのディープなファンに向かって何と言うことを...という記事で御座います(苦笑)。「イントロの~」というところ、全く同感です。
またお邪魔下さい、こちらからもお邪魔します。
投稿: ドイツ特派員 | 2008年12月24日 (水) 22時20分
え〜っと今頃話題に無理矢理参加させていただいちゃいます
私もDT大好き人間なのですが、
ドイツ特派員さんが書かれていること、まったくもって同感です。
彼らの音楽ってすべてが計算しつくされていますよね。
ラブリエのボーカルも楽器のひとつなんだろうし、
「無駄なインスト」もすべて確信犯なんでしょう。
で、聴き手側がそれをどう受け取るかによって、
好き嫌いがわかれてくるんじゃないかと思います。
だから、DT大好きと言っておきながらなんですが、
その日の精神状態によっては、
正直、濃すぎて(!)聴けない日もあったりしますよ。
投稿: りでぃあ | 2008年12月29日 (月) 22時16分
りでぃあさん、
確かに片手間では聴けないですね、DT。中々ちゃんと覚えられないのは曲が長いからかこちらが呆けて来ているからか(笑)。クラシック曲の長さと同じ忍耐が必要かも。
と言いつつ、Systematic Chaosをこれから聴こうとしている私です。
投稿: ドイツ特派員 | 2008年12月30日 (火) 22時23分
あけましておめでとうございます^^
思いっ切りカメなレスでどうもすみません^^;
DTを聴き出してまだ1年半くらいの自分ですので、
ディープなファンなのかどうか分かりません^^;
ドイツ特派員さんの書いておられることは、
好きな者から見てもなるほどと思えるし、
ほんとに面白く読めるので、またDTのこと書いて下さいね♪
なかなか遊びに来れませんが、今年もどうぞよろしくお願い致します^^♪
投稿: こでまり | 2009年1月 2日 (金) 20時42分
こでまりさん、おめでとう御座います。
いやいや、こでまりさんのブログで何処が「ディープかどうか分からない」だか(笑)。あれをディープと言わずして何をディープという、という記事だと思います。
えー、その後「Systematic Chaos」を入手、これから聴くつもりで御座います。記事に出来るほど理解できるか、気を長ーーーくしてお待ち下さい。
今年もよろしくお願いします。
投稿: ドイツ特派員 | 2009年1月 2日 (金) 21時44分