« 横関敦ソロ解説「Get Away」 | トップページ | 横関敦ソロ解説「Dinosaur」 »

2009年3月23日 (月)

横関敦ソロ解説「Brilliant Pictures」

 

さて、続く第二段は、順番に従って、「Brilliant Pictures」です。それにしてもよく持ってるな、俺。

Dscf0009

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1. Brilliant Pictures

打ち込みをバックに、Keyが上手く包み込んだ柔らかな曲調。その中にあってチョーキング一発でメロディーを作っていますが、これを安定して弾くのは実はかなりの技量が必要です。アームの小技も効いていますが、この辺りの歌わせ方はもう横関節になっています。後半には怒涛の如く出てくる早弾きですが、その正確さはさすが、です。

2. Final Winter

基本はアルペジオのバックにメロディーのシンプルな曲(Keyが隠しに入っている)で、構成はJoe Satrianiの「Always with me, Always with you」を連想してもらえばよいかと思います。途中ではむしろメロディーをバックにしたようなバランスにしています。ここでも大きなメロディーでゆったりした流れを作っていますが、その中でのチョーキングの持ち上げ方、少し掛けているであろうワウの味付けなどが、曲を単純にしていません。

3. Sailing

これもドラムレスの曲ですが、途中の歪んだバッキングで充分ハードロックインストの激しさが出てきています。フィードバックのように伸びた音がオクターブ上に裏返るところなど、何とも色気を感じます。それにしても、これだけトレブリーな音でシンプルな構成を弾ききるところに、物凄い技量を感じるのは私がギターを多少とも弾くからか?

4. High and Stone

ここでやっと普遍的なロックのフォーマットでの演奏(但し打ち込み)が出てきます。ブレイク時の下降フレーズの無機質な感じ(ヴォイスっぽいバックが少し入っている)と、その後の伸びやかなメロディーの対比がすばらしい。ソロはコード変化の少ないところが続きますが、そこは横関、リズムの変化やピッキングハーモニックスなどを使って聴かせます。

5. Mother Nile

さらにヘヴィーな曲調に移ってきます。メインメロディーからJet Fingerが炸裂していますが、手癖ではない整合感が感じられ、更にその後の甘いハモリで泣かせてくれるのも素晴らしい。ヴァースでは無機感のある繋ぎをした上で、リッチー彷彿の中近東コードをバックに弾きまくってくれます。それにしてもちょっとしたカッティングにしても異常に正確なタイム感で弾いてますなあ。

6. Risky

アップテンポの曲調で、Satrianiの爽快系を思い出してもらえれば良いかと。ちなみにこれは似ていると言うことでなくて、想像しやすい例えです。メインメロディーの終わりに出る16分のハモリ、実際に弾くとなるとかなりの難しさですし、ソロも含め、それをきちんと弾いているからこそのスピード感があるんですねえ。あと、バッキングでも8分部分は恐らくダウンでしょうが、かなりしんどいと思います。

7. Backyard

アップミドルの重めの曲。ただ、バッキングが跳ね系なので単なる重さではないです。実はこのバッキングはかなり曲者だと思いますね。それにしても、この曲でもそうですが、彼の曲の特徴として、無機的なフレーズの後の甘いフレーズの挿入が上手いです。これは一つの個性として良いんじゃないかな?ソロは「気」の入りまくったソロで、アーミングもかなり歌っていますな。最後の高速上昇フレーズで悶絶です。

8. Traveling down

最後はまたアルペジオとメインメロの二つのみ。これは隠し味は殆どないんじゃないかな?全然早弾きのない曲ですが、こんな素っ裸のようなところでディレイもリヴァーブも殆ど掛けていないメインメロを弾くのは曲の良さと相当な勇気が必要で、それを両方やっている横関の技量、恐るべしです。

 

|

« 横関敦ソロ解説「Get Away」 | トップページ | 横関敦ソロ解説「Dinosaur」 »

コメント

来ましたね~怒涛のジェット続き!
ベスト盤発売記念ってことで(笑)

しかし、ブリリアントは死ぬほど聴き捲りましたよ、ホント。M1のイントロですでに高校生時代に逆戻りっす。強烈なギターサウンドなのにこの優しいメロディ、、、この後の3部作も当然大好きなんですが、思い入れはコレかもなあ。

いやあ、改めてジェット万歳!「テクニックは音楽表現のために必要なもの」昔の彼の言葉が蘇ります。

投稿: sorapapa | 2009年3月23日 (月) 23時47分

Sorapapaさん、ちゃんと着てもらえましたね(にやり)。

もうねえ、何でこんなメロディー出せるのか....。日本人じゃないと出せないかもしれませんね。そこのこのテクですよお。そうなんですよ、このアルバムは打ち込みなのにそう思えない、良いですよねえ。

投稿: ドイツ特派員 | 2009年3月24日 (火) 21時19分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/104193/44444583

この記事へのトラックバック一覧です: 横関敦ソロ解説「Brilliant Pictures」:

« 横関敦ソロ解説「Get Away」 | トップページ | 横関敦ソロ解説「Dinosaur」 »