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2009年3月24日 (火)

横関敦ソロ解説「Dinosaur」

さーて、どんどん続けますよおお、横関敦ソロ解説。今度は彼曰く「三部作」の一作目である「Dinosaur」です。

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1. Wake on the Earth

アルバムのイントロ的な役割の曲。ただ、情景を作るということでは、今までの横関作品からは更に進化したものです。色々なカオスを何とかギターで表現しようという意図が達成されています。アーミングのスリリングさ、そこに絡むハーモニックスの雄叫びや低音弦での地響き…、素晴らしいイントロダクションです。

2. Eve

誕生前夜を正に表現している曲。特に三柴理のピアノとの絡みが絶妙で、その後Keyに変わってからのアコギでの早弾きも、間を考えたプレイで素晴らしい。ここでも肝のメロディーはメジャーに切り替えて行きますが、そのメジャーがハモリとピアノの間で泣くんですなこれ。その後カデンッア的なソロで次に繋げますが、何とも歌わせているソロです。

3. Violent Waves of Dinosaurs

いきなりエディー節全開!の三柴理ピアノから入るアップテンポのナンバー。このピアノにピッキングハーモニックス+ヴィブラートで絡む横関のフレーズがもう鳥肌モノです。メインメロからして早い(しかしポップかつ美しい)んですが、ソロはもうJet Finger全開のこれでもか!プレイの連発です。これだけだと「ネオクラか?」となるんですが、やはりここもメジャーキーかつわかりやすいメロディーで、完全に横関&三柴印の曲になっています。また、ドラムのそうる透がもう効きまくりの素晴らしさで、日本の音楽遺産に残したいもんです。

4. Sky Conquers

フレットレスベースのハーモニックスに続いて、無茶苦茶に伸びやかなメロディーを持っている美しい曲。ちょっとプリズムを思い起こさせますが、ここでも安定した横関のプレイは、単純なフレーズにくびれが入っててもう…という素晴らしさ。そこから地鳴りのようなドラム(胴揺れが分かるような!) をきっかけにKeyのオーケストレーションを入れていきます。この辺りは三柴理のプロデュースが効いていますなあ。とにかくどの曲もメインメロに対するコードが絶妙で、美しさが倍増です。特にこの曲、アウトロのソロでのコード感が私は好きですなあ。

5. Active Volcano

3と同じくアップテンポなんですが、何かかわいい感じのするメインメロの曲。ピアノとのユニゾンは凄いの一言ですが、これだけアップテンポなハードロックなのに、何故か親しみやすさがあるメロディーが出せる横関の能力は素晴らしいですねえ。で、ソロはまずエディーのソロがまるで「キノコパワー」のようなアグレッシブさで来ます。その後横関のまたまたJet Finger全開ソロなんですが、やっぱり全然ディミニッシュが出てきませんね。ある程度スィープも入れてきているんですが、メジャーキーということもあってやはり差別化になっています。アグレッシブなんですがどこかに気品もあるんですね。

6. The Victim of Strong-Tyrannosaurs

ここでドンと重い曲になります。正にティラノザウルスを彷彿させる曲調ですが、何というか、やはりどこかに高貴な感じがある曲です。少し奇妙なメインメロから美しいサビへの移行がドラマチックな曲ですが、ピアノがかなりその役目を負っているとは思います。それにしても何度も繰り返しますが、ロングトーンの美しさは筆舌に尽くし難いものです。少しフェイズアウトした感じでハモらせているところなどは、「どこまで伸びる?」という感じですねえ。後はエコー感が要所で変えられていて、曲の色彩を変えていますなあ。ソロは恐らく一番早く弾いているかもしれず、三柴とやりたい放題です。

7. Sunrise and Sunset

軽い感じのアルペジオから入るポップな曲。こういう曲がさらっと入るのがまた良いんですよ。とはいえこのアルペジオ、一瞬「ディレイトリック?」と思えるくらいの正確さで、結構難しいと思います。メインメロはやはりメジャーキーでの歌い上げで、親しみやすいものですが、ソロはやはりJet Fingerです。またつなぎのフレットレスベースがいい味を出していて、ソロへのつなぎを一段とドラマチックにしていますな。

8. A notice of the End

少しジャズセッション風な曲で、次の曲との対比が素晴らしい。ここではそうる透のドラムが効いていて、小さなライブハウスでのジャムを彷彿とさせます。横関はクリーントーンで抑えたギターに徹していて、弾くのも抑制が感じられます。

9. The Glacial Epoch

題名の通り、冷え冷えとした寂寥感を感じさせる曲。前のアルバムである「Brilliant Pictures」に入っていてもおかしくない雰囲気です。ここではロングトーンのハモリをメインメロディーにおき、あえて隙間を感じさせている気がします。また、次作への橋渡し的な少し余韻の残る終わり方で、最後のソロもコードを縫うように浮揚したもので、非常に美しいと思います。

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