« 横関敦ソロ解説「Sea of Joy」 | トップページ | 横関敦ソロ解説「G.T.Resonator」 »

2009年3月29日 (日)

横関敦ソロ解説「Emptiness」

さて、誰に頼まれるまでもなくやっているこの企画、三部作最後の「Emptiness」です。
Dscf0004









1.Emptiness
Keyに続いてロングトーンのフレーズが連続。ただ、ここはメロディーという感じはしません。その後はKeyのシーケンスフレーズに続いた同じようなギターでのシーケンス。少しループっぽい感じが無機質な感じで、このアルバムのテーマに合っていますねえ。
2.Three Dimension
変拍子のテーマに(恐らく)打ち込み+ワーミーペダルの主題。わざとだと思いますが、敢えて幾つかのメロをツギハギした感じがあります。インダストリアル的と言えるかもしれません。ただ、その後のソロはやはりエモーションを感じるものです。
3.Boundless
ミドルテンポのポップな色合いが強いですが、ここもドラムが打ち込みなので、どこかヒンヤリしたものを感じます。主題は本当にシンプルなメロ+激烈ヴィブラートという横関お得意のもの。それまではあまりなかった高速アルペジオがここで炸裂。さらに最後のメロに切り込んでくるシュレッドが鳥肌モンですねえ。
4.Eternity
ゆったりしたリズムに泣きまくるメインギター、という横関王道の一つ。哀愁のあるメロディーに打ち込みで、独特の空虚な感じを出しています。恐らくこのアルバムの主題である「虚空の宇宙」という空気が良く現れていると思います。ギターの音も、敢えて少し加工っぽくしているんじゃないでしょうか?
5.Tragic Passion
ここでもポップなメジャーメロディーが効いています。途中のブリッジではウリロート彷彿の音飛びフレーズから、極上のメロディアスなハモリという流れが堪りません。正直、メジャーキーでこれだけ泣かせることが出来るのはそんなにいないんじゃ無いかな?ギターオーケストレーションに乗った最後の美しいフレーズは何なんでしょうか?
6.Piece of Happiness
ここから生のドラム(元Vow wowの新見俊宏)が入ってきて、少し肌合いが変わってきます。無調な主題からやはりメロディアスで上手く振ったハモリのサビがふうっと曲から浮揚してくるんですねえ。で、ソロは正統なフルピッキングフレーズで攻めてきます。が、それで終わらず、最後フェードアウトの超高速アルペジオの連発!今でも有数の速さ・美しさだと思います。
7.Insipid
ここでインタールード的な小品。メインはKeyとギターオーケストレーションですが、途中でのテンポチェンジでのドラマ、手は抜いてませんね。
8.Preparation for action
また生ドラムでのロックチューンですが、イントロの音程変化が今一歩分かりません。アームのような気もするし、正確な感じは寧ろワーミーのような気もします(個人的にはワーミーじゃないかと思いますが)。別の側面である少し妙なメロディーから優しいブリッジを経て、へヴィーなメイン~スラッシュのようなリフ、という対比。この対比、というのも横関の曲ではかなり重要な位置を占めていますな。
9.Metempsychosis
歌モノのようなメロディーですが、何しろバックのコードが余りに美しく、気品を感じる曲です。で、ソロも短めに纏め、その後はメロディーを紡ぐ、という感覚ですね。そのメロディーが続く上にロングトーンから畳み込むお得意のフレーズが続きます。その上でシメは高速アルペジオ!それまではあまりなかったんですが、このアルバムでは相当連発しています。
10.Sits in the Sun
浮遊するようなバックのクリーントーン(やはりワーミー+サステイナー?Key?)に、これまた伸びやかなメインメロが乗る美しいナンバー。それにしても、何でこんなに美しいメロが出せるのか…。またこういう曲で早弾きが出てきても、嫌味にならないのは、曲に対する入れ方が上手いからなんでしょう。
11.Phenomenon
ピアノのイントロに続いて、ジャムっぽいドラムとクリーントーンから始まる曲。ところが、途中からいきなりドラマチックなハーモニーギターが入ってきて、その後はドラムが大暴れです。ちなみにこの曲はそうる透が叩いていますが、もうコージーパウエル真っ青ですね。しかも曲の途中で取っている間も素晴らしい。
12.Lust for Conquest
更に、ピアノからジャムっぽい雰囲気を出しつつ、途中でやはり入れなきゃ済まないメロディアスハーモニー、という曲です。少しフェイズアウトした感じの音が非常に良いです。ただ、この曲は珍しくブリッジがマイナー調(完全ではないですが)なんですね。メジャーキーを多用する彼にしては非常に珍しい。
13.Moonsaurus-Fantastic Story
そして、最後に高速ナンバー炸裂です。エディーも大暴れ、そうる透も叩きまくり、あれベースは?(笑)。それでもメインのメロディーはどこか少し懐かしさのある優しさがありますなあ。で、ギターオーケストラに続き、三柴理の大暴れピアノからのソロはもう大爆発も良いところです。ただ、そのバックでミュートで鳴っているバッキング、これはかなり難しいですね。で、最後に何か暗黒の中に放り出される、というKeyの音で終わります。

|

« 横関敦ソロ解説「Sea of Joy」 | トップページ | 横関敦ソロ解説「G.T.Resonator」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/104193/44501398

この記事へのトラックバック一覧です: 横関敦ソロ解説「Emptiness」:

« 横関敦ソロ解説「Sea of Joy」 | トップページ | 横関敦ソロ解説「G.T.Resonator」 »