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2009年3月31日 (火)

横関敦ソロ解説「G.T.Resonator」

さて、この特集も最後になりました。今のところの最新作、「G.T.Resonator」です。
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1.A Light in the Shade
何か前作の「Emptiness」を彷彿とさせる近未来的な音作りで始まります。ところが、やはりその対比が強烈な極上の甘いメロがハモリで切り込んできます。定番とは言え、堪らない構成。また、ソロを聞いていても、ペンタトニックを拡張したような超高速下降フレーズ(しかもハモっている!)と、ネオクラ系のギタリストとは一線を画しています。
2.Flow
題名の通り、ハイスピードなんですがどこかふわっとした感じがある曲。打ち込みだからかもしれませんが、少し冷やっとした感覚もあります。ブリッジのミュート絡みでの少し外した音使いの後のメインと言えるメロでの強烈なアームまがいのヴィブラートが堪りません。ソロは、ためた流れから一気に加速して行くのが文句なくかっこいいっす。この曲でも思うんですが、相当ジョージリンチの影響をソロからは感じます。
3.Powder of the Madness
個人的には少し地味な感じがする曲です。あまりメロディアスな部分を出していなくて、コードの動きが少ないからかも。ギタープレイとしては、やはりブリッジになる32分音符の速さ+音飛び+ハモリの凄さですな。
4.D.A.I
これは確信犯かな?どう聞いても最初はJoe Satrianiの「Always with me, Always with you」だもんな。その後も同様に泣きのメロディーが続き、じっくり抑揚をつけて歌わせていきます。特にアームの使い方が素晴らしい。アームで言えば、音的には実はJeff Beckを結構意識してるんじゃないか?と思うところがあります。一種ギターシンセ的なところにその色を感じますがどうですかね?
5.Ruined
このアルバム中一番正統なロックチューン。リズム的にも一番乗れるミドルテンポで、そこに彼にしては非常にオーソドックスなギターが乗ってきます。が、ギターソロ前のおちょくったようなバンジョー(かな?)で軽くこけさせてくれます。どうも引っ掛かりを作るのが好きなようで...。彼自身、「この曲のソロは敢えてオーソドックスな早弾きで攻めた」と言っているように、非常に分かりやすいソロだと思いますね。
6.Tears of the Crown
オーソドックスなリズムなんですが、少し変な音を混ぜてやはり引っ掛かりを持たせた曲。そこから徐々にコード感を持たせて、最後は定番のメロディアスプレイ。で、ファーストソロは割りとワンコードっぽいバックで弾くんですが、アウトロの入りは、また尋常じゃない上昇フレーズからコードに載せたソロを経て、インギー彷彿の進行に対してのアコギプレイになだれ込みます。この辺の気合も素晴らしい。
7.Fascinum
横関にしては珍しい、マイナー調の泣きナンバー。Gary Mooreの泣きに近いかな?ただ、彼のようにぶっとい音ではなく、もっと繊細な音なので、寂寥感が上手く演出されているんですなあ。この曲では、途中のKeyとの早弾き部分はなくても良かったかも知れませんねえ。それだけメインの泣きが良いんですよ。
8.Blue Rain
いきなりスラッシュメタルのようなコードプレイでぎょっとしますが、またどうにも素晴らしいコードを切り込んできます。こういう対比が好きなんでしょうね。またロングトーンが泣くんだな、これが。そしてその流れからまたもやジェットフィンガー炸裂のソロになるんですが、フルピッキングが非常に心地よいアタック感を出しています。そのままフェードアウトする前の転調がまた泣き倍増です。

という訳で、本当は「Raid」や「Madam Ray」やらもあるんですが、とりあえず横関敦ソロ名義のアルバム解説が終わりますた。

しかし、何でここまでやってんだろう、俺。

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