部下にやる気を出させる、それは感情ではなく業務です!
私がよくお邪魔するしまうまさんが、こんな悩み を打ち明けられていました。
もう、本当に良く分かります。
私が会社を替わった一つの理由でもあるんですが、やる気をなくさせる上司の言葉、というのはかなりこたえます。どんなに上手く行っていなくても、上手く上司がやる気を維持させれば、その人はその仕事に耐えられると思うんですよ。大体辛くない仕事は無いわけで、どこかで嫌な思いや先の見えない不安やらを持っているはずです。それでも、
やる気>不安
ならば何とかなる。続けられると思いますな。ところが、この式でいれば、やる気を大きくするか不安を少なくする必要があるわけで、数値化できない心の問題になるという問題があります。ということになると、資質の問題であったり、なんというか感情による親切心の問題だったりにすり替わることが多い気がします。
ですが、実際にやる気(モチベーションと言うべきか)を維持させるのは、あくまで経営の業務の一環であるべきなんですね。何故なら、その維持が事業の継続なり結果なりをよい方向に持っていくから。ところがどうも、「そういうことが出来ない上司は仕方がないんで、部下である自分で頑張って」という事が多いんじゃないですか?
それは違う。やらなければいけない業務であるはずです。
この辺りになると心理学のようなところかも知れませんが、これが出来ない人が上司になっているのは、そもそもその職に就くべき能力がない、という評価になるんじゃ無いかとまで思います。
今の会社で、部下ではないが明らかに私を支えてくれる立場で動いてくれる連中がいます。細かいどうでも良い話ですが、とにかく心がけているのが、
1.無理を聞いてもらったら「やってくれてありがとう」をメールする
2.メールの返事は早くする
3.電話などでは、多少仕事と関係ない話(最近どうだよ、とか)も会話する
ということでしょうか。いい年こいていても、やはり褒められたり認められれば嬉しいはずで、それは万国共通であろうと信じています。
さて、誰か褒めてください(なんじゃそりゃ?)
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コメント
ご無沙汰しております。
これは非常に難しい問題ですね。
新人だった頃、かなりしごかれて殴ってやろうかといつも思ってた上司がいましたが、今は彼の気持ちも良く分ります。
呑むと陽気になってたのが唯一のフォローだったのかな。
若いやつらに仕事の責任を理解させるのは並大抵なことではありません。
飴と鞭の使い分けが出来るオトナは、どの職場でも確かに少ないですね。
私は出来るだけ“ありがとう”と声を掛けるように心掛けてはいますが・・ね。(悩)
投稿: elmar35 | 2009年3月 6日 (金) 21時51分
こんにちは~。
いや~ドイツ特派員さんは理想的な上司ですねえ。まさにおっしゃる通りですよ。
言葉って本当に不思議。お金がかかるわけでもなし、時間が必要なわけでもなし。ただ、ホンの一瞬の一言で人の心を左右してしまう。
これは私だけかもしれませんが、10年ぐらい前に上司に言われたひどい言葉だって、いまだに覚えてます。きっちりやる気を削いでくれる言葉でしたが。でも、たぶん言った方は覚えてないでしょうね。
受け取りようの問題と言うか、「そんな意味じゃない」とか「そんな趣旨じゃない」とか後付けの理屈はいくらでもあるんでしょうが(そんなフォローもなかったけど)、やる気をそぐ言葉って「純粋マイナス」でプラスがないじゃないですか。
例えば、腹が立つ指摘をしているけど、「ここをこうしてくれればもっと助かるんだ」という言い方ならマイナスがあってもプラスに転じる面がある。だけど、本人が良かれと思ってやってきたことをただ否定するだけだったら、マイナスだけしか残らない。
で、何でか分かりませんが、そのマイナスって、ずっと埋まらずに言われた側の心に残ってる。言葉って不思議な力を持っていると思いますよ。
投稿: しまうま | 2009年3月 7日 (土) 12時20分
elmar35さん、
仕事にしても何にしても、やはり「好き嫌い」という要素だと思うんですね。私も前職の時、どうしても合わない上司が何人かいました。不思議と自分より下の奴で「合わない!」というのはいないんですが...。その時も、何だか否定から入るんで、正しい事業評価・判断ができないんですね。
当然好き嫌いはあるんですが、それを超えるのが業務な筈なんですけれど、悩みますねえ。
投稿: ドイツ特派員 | 2009年3月 7日 (土) 19時11分
しまうまさん、
私は根がいい加減なんで、こういうことでもしておかないと人望ゼロ(笑)。ただ、若い連中に対しては、前職でも今でも、結構気にしているつもりです。それは、自分がその頃に思っていたことを反芻しているというのがあります。
あと、立場が上の人の言葉っていうのは怖いですよ。本当に大した意味が無かったとしても、そこに立場が重なると意味を帯びてくるんですね。その部分が分からないと、どんどん意見の乖離が出てくる。
誰だったか、「足を踏んだ奴は踏んだことを忘れるが、踏まれた側はずっと忘れない」という事を言っていました。言葉でも同じことでしょうね。
投稿: ドイツ特派員 | 2009年3月 7日 (土) 19時15分