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2009年3月27日 (金)

横関敦ソロ解説「Sea of Joy」

まだまだ続くこの企画、勝手に行かせて頂きます。三部作第二の「Sea of Joy」です。

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1. Start of the Human Faber

ピアノソロによるアルバムイントロダクション。美しくドラマチックですが、徐々にメロディーが崩れて陰影を帯びてきます。

2. In the year 0001 A.D.

1に続きピアノのフォルテシモが力強い曲。その後の横関のメロディー、単純な音符の流れなのですが、音に強烈な存在感があります。密度が濃いというか、ヴィブラートによって更に音が伸びていくような強さ。そして直ぐにハモリによる極上の甘いメロが続きます。ソロは直ぐにJet Finger全開!それでもちゃんと盛り上がりと収束のコントラストがあり、起伏のあるソロです。

3. Extravagance of Human Being

結構なアップテンポの曲ですが、メロディーはかなり分かりやすくポップです。バッキングでの故諸田コウのフレットレスベースと実は滅茶苦茶弾きまくっている三柴理のピアノが効いてます。もしかするとこの二人が主役か?それにしても横関のこのヴィブラート、どうやってコントロールしているのか…。

4. On the Foolish Hill

それまでより深く掛けたエコーが印象的なバラード。これも主役は諸田のBかも知れません。横関は弾きすぎず、ゆったりとした流れで曲をリード。これもインタールード的とはいえ、アルバムの中ではいいアクセントになっています。

5.Sea of Joy

何か大河ドラマのイントロのようなピアノプレイから一転、無茶苦茶にポップなギターが入る曲。実は横関は、かなり曲のポップさを常に意識しているんじゃないかな?ところが、途中のヴァースがマイナーになっていて、一筋縄では行きません。彼にしては全体のギターは少し抑え目に弾いている曲ですね、とはいえ彼のレベルでは、ということですが

6. The Adventures

珍しく跳ねたリズムの曲。そういえば横関って、あまりシャッフルとかは書いてないですし、ファンキーという雰囲気の曲も少ないですね。その辺は正統メタルギタリストということでいいんじゃないでしょうか。が、直ぐにやはり美しいメロディーをハモらせてきて、うーん、横関節になっています。良くこんなメロディーが書けるなあ。

7. The Desire

この曲、音楽番組に使われたらしいですが、よく分かりますね。ポップポップと言っていますが、このアルバムでは一番この曲がポップ。とは言え、途中でやはり横関が良く使うへんちくりんな音使いが入ってきて、一筋縄では行きません。ソロは珍しくオーソドックスな音使いで直球攻めです。

8. Lost Human Nature

もう諸田コウと三柴理のための曲。強烈ですねえ、彼のフレットレスは。惜しい人を亡くしたと思います。途中に少し懐かしいサーカスを連想させるメロディーを挟んで、コード感の無いバックにソロが踊っています。

9. World War II

必ず入れてくれるアップテンポな曲。しかしメインメロからして弾けるわけ無い速さ+ハモリですが、不思議と流れを感じるものですな。ここでもフレットレスベースが効いていて、曲のうねりに一役買っています。

10. Atomic Civilization

無調風の奇妙なメロディーを持つ少し不思議な曲。途中のドラムがジョンボーナム並みにドカン!と入ってきて曲の良いアクセントに。そこからのソロもワンコードをバックに弾くのですが、それが終わりやはり少し奇妙なコードを経て、再度のサビメロからアウトロに向かうところの泣きが強烈でして、チョーキングやヴィブラート、ピッキングハーモニックスもまあ泣きまくり。

11. September 1990

この三部作で一番好きな曲。何とも哀愁のあるコード進行で、前の曲の泣きからの流れは筆舌に尽くしがたい美しさです。左右から出てくる掛け合いのようなメロディーに続いて、ライトハンド(だと思う)部分の何と言うか吹雪が舞うようなフレーズを切り裂いて出る、レガートの上昇フレーズの震えるようなかっこよさって一体。このソロのスリリングさと泣きのバランスって、やはりちゃんと弾けていることが前提なんですよね。

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