本末転倒:Let's Noteの開発と田園都市線と
さて、やっと始まったGWですが、何のことは無く普段と変わらない生活をしています。
この連休で何が嬉しいかって、満員電車に乗らなくて良い!ということ。私の使っている私鉄は「関東でも有数の混雑路線」として名高い田園都市線です(私鉄では一番との声もあり)が、まあ酷いもんですね。
元々今の職場になってから、定期というものを15年振りに持ったわけで、ずっと典型的な通勤というものから離れていました。その昔に通常の通勤を行なっていた時も混雑が嫌で、家はいつも6時半前に出ていましたが、今はその頃より更に郊外に15分ほど離れています。家を出るのは6時20分頃ですが、既に全然座れない・・・。
この田園都市線、実はパナソニックのモバイルPCであるLet's Note開発での耐圧試験に使用されたそうで(参考)、点ではなく面で100kg程度の荷重が掛かっていたそうです。
で、実は月曜にかなり電車が遅れてしまい、とてつもなく混んでしまった車内でひいひい言いながらも考えたことがあります。
1.こんな生活いつまで送るんだああ?
普通に考えて、高々会社に行くのに、痛い思いをするというのはどう考えてもおかしいですね。会社で痛い思いをしているんだからその他で痛い思いは嫌です(ってこれは別か)。この生活をあと20年以上しなきゃいけないのか....と思うと、もうぞーっとします。
2.そんなにイライラしなくても...
実は遅れた原因は車内で体調が悪くなった人の救護だったそうですが、それを聞いた人の何人かは「ふざけんなよな」という顔になってました。でも、良いじゃないですか、気分の悪い人がそれで良くなったんなら。
3.Let's Note開発は悲しいことじゃないか?
いや、これは行なった開発を否定するわけじゃありません。が、本当にやるべきことは「耐圧性の高いPC」ではなくて、「普通のPCが壊れない程度の乗車条件」なんでしょう。ですからこのようなPCを開発しなければならないことを少し悲しむべきでしょう。
以前立花隆の本に、公害に晒されている地域の子供が書いた作文を紹介していました。それは、「とにかく公害に負けない体を作りたい」というもので、それを紹介して彼は、
「健気である。であるがあまりにも愚かしい。作るべきものは公害に負けない体ではなく、体を痛める公害の撲滅である」
と述べていましたがまあその通り。
4.別に都会に必要のないもの
だったら、都会に必要のないものは都会から移せば良いんじゃないの?と考えると、一つは大学じゃないかな?例えば、先端研究であったり、MBAであったり何でもいいんですが、そういうものを地方に置く。いや、別に北海道の山の中や沖縄の海のそばに置け、ということではなく(それはそれで魅力的ですが)、例えば政令指定都市に置けばいいわけですよ。で、そこは国外の研究機関とリンクさせる。
大体ですね、使いもしない地方空港を作る金があるんだったら、教育に回すべきなんですよ。あと一つ、何処に行っても教育水準が変わらないということは重要なことです。移動しずらい大きな要因は子供の教育であると思いますし、もしこの教育が何処でも同じ水準になれば、色々言われている消費収縮もかなり解決するはずです。
これだけで都会の混雑が緩和されることはないし、いい思いして混雑くらい我慢しろ!という声もあるでしょう(私はそれが地方の声だとすれば、甘受します)。ただ、無策で行って良いということではないな、という思いはあります。
全然関係なくもないことですが、ヨーロッパにいた頃、仕事での出張でその国の首都に行くことが非常に少なかったことを思い出しました。例えばドイツの場合、昔のボンでも今のベルリンでも、少なくとも私の製造業で出張に行くことはありませんでした。スペインのマドリード、イタリアのローマ、スウェーデンのストックホルム、ベルギーのブラッセル、オランダのアムステルダムなど、かなりビジネスの存在は薄かったように感じます。さすがにパリとロンドンはそれなりに行きましたが、それでもそれぞれリヨンとマンチェスター(バーミンガム)の存在がかなり大きかったですね。
一つは台湾のようなやり方はありかもしれません。彼らは、新竹というところに科技区を作り、そこにハイテク企業を集中させました。元々この科技区のお手本は日本のつくばだったらしいのですが、今後日本もそういうところを作っていく必要があろうと思います。確かに、ビジネスモデルの違い(この科技区の場合、競合であって委託先という関係が多い)があるので一概に言えませんが、例えば産総研なんて地方に持っていったら面白いかもしれません。
うーん、広がりすぎて要領を得ていないことご勘弁です。
さて、Like Hellだあ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
こんにちは~
ご意見ごもっともと思いつつ読ませていただきました。
それで・・・Like Hellですか?
次回には間に合いませんが、6月以降のスタジオには間に合うように頑張ります!?
投稿: 240@s | 2009年4月29日 (水) 16時59分
240@sさん、
い、いや、そういうつもりじゃあ...。ということでサドに睨まれたマゾですかね?
まあシャレでやっているということで。
投稿: ドイツ特派員 | 2009年4月29日 (水) 21時53分