ビジネス書雑感
最近はビジネス書・自己啓発書のブームらしいです。そう思って見ると書店の平積みにはありとあらゆるビジネス書がずらりと並んでいますね。
私も何冊かは読んでいますし、ドラッカーなどは最近集中的に読んでいます(彼の本は体系化していない書き方だから、少し異質かも知れません)。結構刺激を受けたり、自分を反省したり....。で、そういう人たちの生活というのは、素晴らしく計算されていて、効率もよく、次々に課題をモノにしていくわけです。資格・語学・経営・生活と何でもござれ状態です。
ただ、それを読んだ我々はどうすべきなんでしょうか?
その効率の果てに何があるんでしょうか?
何ていうかな、ちょっとそういうのがしんどいなあ、と思う自分が居るわけです。それは元来怠け者の私だからでしょうが、「どれほど無駄な時間を作らずに過ごすか」「将来設計に対してどれだけ計画的に事を為すか」ということに対して、
いや、ゆったりしちゃあダメっすかね?
という部分がどうしても出てきてしまう。今日アイロンあてについてUpしましたが、これは無駄なことなのか?今日ぶらぶらと本屋と電気屋をうろつきましたが、それはネットで見れば済む話なのか?本は速読しなきゃいけないのか?英語が出来なきゃビジネスの場にいちゃいけないのか?そんなに仕事に目的を持つべきなのか?
何と言うかな、こういうことが実はニートを増やしているんじゃ無いかな?と思うこともあるわけです。皆が皆、仕事に誇りと目的を持てるわけじゃないし、「それでも働く」ということを第一義にしても何ら恥じることは無いと思うんですね、その仕事に責任を持って取り組んでいるならば。ところが、何か仕事に過大な目的意識を持て!と言われると、そういうことが持てない仕事には就いちゃいけないと思うところもそりゃ出ますわな。
ここで言いたいのは、「目的意識を持つのが良くない」ということではなくて、「過大に目的意識や目標がなくても、日々それなりに責任を持ってやることはそれで凄い」ということ。ずっと前に「蒼茫」という単語を元にエントリーしたことがありますが、市井の人の強さ・したたかさをバカにしてはいけないんでしょう。
最近、ビジネス書の平積み近くを歩くのが疲れているんですなあ。ダメですかね?
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