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2009年4月 2日 (木)

ギターの歪み

という題を出して、知らない人は「ゆがみ」と読むかも知れませんが、知っている人は素直に「ひずみ」と読むでしょうな、どっちが素直か良く分かりませんが....。

今日、斉藤美奈子の「文学的商品学」を読んでいまして、何故かふと最初にエレキを弾いたときの事を思い出していました。ちなみにこの斉藤美奈子の書評、私は天才的才能だと思っています。


最初にハードなロックギターを意識したのは、多分ビートルズの「I'm Down」だったと思います。いや、今から聞けばスカスカの音なんですが、当時聞いた音楽では最高にハードな音だと信じていました。その後、ホワイトアルバムの「Helter Skelter」や、アビーロードの「Yea Blues」と言った曲が好みになり、その流れでハードロックを聴き…という全国のロック少年と何ら変わらない方向に突進するわけです。

で、ひたすらフォークギターでヤングギターに出ている曲を弾くわけですが、やはり物足りない。んでもってとにかく小遣い貯めて、何とか3万貯めたところで残り3万を親に出してもらって、当時6万したグレコのフライングVを買ったわけです。それで確かその時ボスのDS-1も買ったのかな?今でも使っている齢すでに30歳を超えたエフェクターです。

うちの実家には何故かカラオケが出来るようにステレオにミキサーが付いていました。そこにエレキのシールドぶち込んで、ヘッドフォンで最初に音を出した時には、間違いなく妄想していました…

俺、今は武道館にいるんだよな....

合わせていたレコードは多分「UFOライブ」か「現象」か「Blizzard of Ozz」でしょう。間違いなく細いピーピーした音だったはず。でも、その歪んだ音は間違いなくアホな田舎少年を一瞬にして武道館の真ん中にトリップさせやがったわけです。アマだろうがプロだろうが、ずっとエレキが離せない奴は、間違いなくこういう気分を味わって至福の時を過ごしていたはずです。

言ってしまえば、ディストーションサウンドというのは、間違いなく麻薬です。結局この麻薬の中毒になって30年以上、未だにジャンキーなままなのは幸せなことなのか....。でも、このジャンキーさが分かる人なら、多分エレキ、という刺身のツマで5時間はノンストップで話ができるし、上手い下手じゃなくギターで遊べるはず。

よく、「男は成長しない、ガキのまま」ということを言われます。もうこの歪んだギターに対してはそのままです。多分ジェフベックだろうとヴァンヘイレンだろうと、その初期衝動がそのまんま維持されているんですよ。多分弾いているときは、中学のアマチュアと何ら変わらない気分ですよ。そりゃレベルは違いますが、私だって練習している時は、直ぐに高校生へスリップ(笑)。

こんなガキのところを残してくれているロックとギターに感謝、です。


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コメント

「ギターの」とくれば「ひずみ」ですよね。
昔はアコースティック・ギターが好きだったんですが、
今ではすっかりエレキ・ギターの音に魅せられてしまってます^^ゞ
ギターを弾くというより、こういう音が出せたらどんな気分なんだろうと思います。
だから、ここに書いておられること、何となく分かるような気がします。
音楽に関しては自分もガキのまんまですw

投稿: こでまり | 2009年4月 4日 (土) 13時48分

こでまりさん、

アコギの音も好きだし、要はギターの音がすきなんですが、やはりあの歪んだ音の衝撃ってガキの初期衝動ですよね。

音楽がガキ、大いに結構と胸を張っておりますです。

投稿: ドイツ特派員 | 2009年4月 4日 (土) 14時29分

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