ちゃんと聴いてね:「Man in Motion」(Night Ranger)
今日電車が止まってですね、そこで久々に聴いたのがこいつです。
まあ私くらいの世代でHR好きの連中、Night Rangerを通っていない連中は少数派だと言い切れますが、それはやはり「Don't Tell me You Love me(炎の彼方)」と「(You can still)Rock in America」が(特に当時のギターキッズにとって)強烈な印象になっていますね。で、この二曲は曲、ギター、バンド演奏含め超名曲。更に、その後はマ イケルJフォックスの「摩天楼はばら色に」の挿入歌になった「Secret of my success」(Big Life収録)辺りまでがピークです。その後、Keyのアラン”フィッツ”ジェランドが脱退して出来たのがこの「Man in Motion」ですが、殆ど話題にならず一旦解散になります。
で、話題にならない本作はどうなのよ?ということですが、HRバンドとしてのNight Rangerの魅力が満載のアルバムだと思いますねえ。
一曲目の「Man in Motion」から音と違って重いリズムのドラムがリードしてますねえ。確かに1stや2ndの明るさは控えめですが、ロックのカッコよさはこのアルバム は傑出しているし、その後の「Restless Kind」の哀感であったり、「Don't start thinking」の爽快感であったり、彼らの個性はしっかり出ています。特にコーラスワークの上手さ、ツインボーカルの特徴を生かした素晴らしいもので す。
さらにこのアルバム、ギターが凄くレベルアップしていて、特にジェフワトソンの8フィンガーが最高峰になっている「Halfway to the Sun」の緊張感たるや…という素晴らしさ。この曲でのブラッドギルスのアーミングも「ブラッド印」がしっかり出ている凄いもの。その他の曲でも「個性を 出し、更に楽曲に合わせた上で楽曲の水準を上げる」という至難の業を軽々とやっているこのツインリード、やはりHR史上最強のツインリードの一つでしょ う。
と、このアルバムを挙げておきながら何なんですが、やはり「Rock in America」や「Don't Tell me You Love Me」が聞こえるとどうしようもなく血が騒いでしまいます。この曲を聴いてもう四半世紀、まだジェフのピッキングや8フィンガーが出来なくて、「大きく なったら弾いてやる!」と夢を語っては、思い切り周囲から馬鹿にされる今日この頃です。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント