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2009年12月23日 (水)

会社やビジネスとのあり方を考える本:「会社は2年で辞めていい」(山崎元)

私、この山崎元さんが結構好きですね。で、ここのところ良く読み返しているのがこの本です。

知っている人には有名ですが、この山崎さんは資産運用のプロとして金融関係の会社を12社渡り歩いています。その山崎さんが、「この本で転職関係の本は三冊目だが、もう転職に関する本はこれが最後でいい」と言っている内容で、確かにそれに相応しい内容かと思います。

当然ですが、彼は金融というある意味非常にとんがったところに居るわけで、彼の意見が全ての業種に当てはまるわけではありません。私自身、製造業に身を置いているわけで、「ここはちょっと違うよな」というところはあります。ただ、そういう部分は自分で調整して読めばよいわけで、実は転職に関する後半よりも、そこに至る個人のあり方を書いた前半の方に肝があると思っている私です。ここについては業界の違いはさほど関係ありません。

彼が言いたいことは幾つかあるわけですが、私なりのエッセンスを抽出すれば、

1.今まで会社>個人だったが、それはおかしい。少なくとも会社<個人であるべきだし、百歩譲っても会社≧個人だろう。
2.嫌な仕事を続けるのは時間の無駄。さっさとより良い仕事に移動するのが良い。
3.仕事に対しては、金銭的な豊かさより精神的な充足を軸にするほうが上手く行く事が多い。
4.早く(20代で)自分の価値を確立すること。

ということかな?と思います。

1については、滅私奉公云々よりも、私がいつも言っている「会社が個人の部分に介入するな」ということでして、例えば犯罪者の会社名を公表したり会社が謝罪したりというのがどうにも理解できない人間なので、共感するところ大です。
2については、彼は「要は何も生み出さない時間は出来る限り排除するべき」として、通勤時間も短縮できるような生活を提案しています。
3は人それぞれでしょうが、一つ言っているのは、「面白い仕事をしている1000万の給与者と、面白くない仕事をしている3000万の給与者だと、前者の方が幸せではないか」ということ。まあこれが100万と600万くらいだと話が相当変わるとは思いますが、一考に価する事でしょう。
4は全く同意!ですね。先日もある人と話していたんですが、やはり20代の1-2年は、どこかで訳も分からず物凄い負荷のかかる仕事をしておく、というのがこの点に繋がる一つでは、と思います。

彼自身は、「要は全てが自己責任でやるべし」ということを柔らかい言葉で言っているわけで、ある意味厳しい部分もあるわけですが、もう一つ、非常に重要なことを言っています。それは、

要は健康で、普通の生活が送れる能力のある人なら、多少転職で失敗しても充分に回復は可能だ

ということ(当方要約)です。ここの所って言うのは物凄く重要なことだし、これが確立できない社会などは機能していない社会でしょう。

この本は、別に転職をしなくても非常に有用な本だと思います。もう一つ私が感じているのは、この山崎さんが、「ポジショントーク的なものをしていない」ということですね。これは他の本でもそうですが、別に資産運用で株を薦めるということを絶対にはしていないし、「一番の価値創造資産はあなた自身が働けることだ」と言い切っています。また、失敗は失敗で認めるところが潔いですから、結構気持ちよく読めますね。

ということで、一度読んでみて頂ければ、と思います。

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