B'zではない荒々しいギター:「Thousand Waves」(松本孝弘)
あーあ、ヘッドフォンが聴こえねえぞおおお。また買わなきゃならんのか?
という大変な時ですが、こんなのを聞いています。
このアルバムが出た頃はB'zなどは無く、TMネットワークのバックバンドで弾いていた松本孝弘が、TM絡みのミュージシャンと作ったものです。今から考えると結構なメンツです。Fence of defenseの西村麻聡とか、TMでは当然小室哲哉、んでもってDrは樋口宗孝です。
内容は完全なギターインスト。フォーマットは完全なハードロック~ヘヴィーメタルです。特に樋口宗孝のDrがかなり叩きまくっていて、リヴァーブの効いた音像(それ自体はそんなに良い音じゃないが)に増幅されてかなり迫力があります。
松本のGですが、もう弾きまくりと言う奴です。王道のツーバス系である「Play it so Loud」での早弾き、チックコリアの曲で、スティーブカーンとラリーコリエルのデュオで有名な「Spain」も完全にHRバージョン。「Touch operation」も少しフュージョン~プログレの匂いをまぶしている(ルカサーチックなフレーズも)ものの、やはりソロは王道の早弾きでガンガンと。「Take five」なんかもやっているんですが、別にジャズになっているわけでも何でもなく、ある意味安心して聞けるHR。
印象としては、「マイケルシェンカーの音でゲイリームーアを弾いた」という感じで、日本人のHR魂を鷲掴みに出来るんではないでしょうか?
実は「Touch operation」には原型バージョンがあって、「Early Takes」という北島健二とのコンピレーションアルバムに入っています。音はこちらがしょぼいんですがアレンジはカッコイイ。これも良いですな。
カッチョいいHRギターが聞きたいなら一度是非。
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コメント
うわー、懐かしいなあこのアルバム。よく聴きましたよ、コレと2ndは。なんかタバコのCM曲、セーラムかなんかのが収録されてたなあ、2ndには。松本氏はメタルというよりHR魂ですね、かなり。ナルチョとのうるさくてゴメンねバンドの時もそうだし。丁寧で巧いけどいわゆる危うさがない。。ある意味とても真面目で頑ななギター小僧が大人になったような感じです。でも好きですよ(笑)ふふ。
投稿: sorapapa | 2010年2月 2日 (火) 22時08分
Sorapapaさん、
あー、分かっている人がここに(笑)。やはりスタジオ仕事が多いからの安定感がスリルとの引き換えになっているんでしょうかね?それでもいいギターだと思いますよ。
投稿: ドイツ特派員 | 2010年2月 4日 (木) 20時16分
特派員さんこんばんは!ブログでははじめまして。
Thousand Wavesは最近また聴きなおしていますが、僕的にTAKの最高傑作ですね。
Thousand Waves2みたいなアルバムをまた出してほしいです。カールトン氏とまた演るよりはプレッシャーはないと思いますし(笑)
投稿: タケ | 2013年6月20日 (木) 00時42分
タケさん、コメントありがとうございます。
確かにカールトンだとプレッシャーでしょうねえ。確かにけれんみのないHRインストをもう一度聞いてみたいですね♪
投稿: ドイツ特派員 | 2013年6月20日 (木) 17時27分