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2010年1月16日 (土)

感覚を裏付けることと、今気になっていること

ちょっと真面目な話ですが、仕事とは離れて少し考えたいことがあるんですね。それは仕事というより労働に関わることですが。

一つは、「本当に日本人だけがそんなに長時間労働なのか?」、もう一つは、「本当にアメリカはずっと転職社会なのか?」ということ。

「本当に日本人だけがそんなに長時間労働なのか?」
まあ「だけが」というと少し言い過ぎで、明らかに韓国などは長時間労働なんですが、良く言われるこのことが本当にそうなのか?という疑問があるんです。疑問に思ったのは二つのこと。
1. 私が以前仕事していた業界では、韓国・台湾・ドイツ・フランス・中国・アメリカ・日本という国の会社との仕事をしていました。で、特にアメリカ・台湾辺りでは、「日本人は働かない」という評価をかなり聞いていたんです(確かにドイツやフランスは短かったんですが、その業界では欧州企業の凋落が激しく、合併吸収・破綻・損益悪化と殆ど存在感がない状態になっている)。実態はどうなのよ?
2. 先日読んでいた「デカくて悪いか!」という本の中で、「Microsoft Widows」という言葉を見つけたこと。「Widow」とは「未亡人」ということで、「マイクロソフトに勤務すると、亭主はまともに家に帰ることができず、未亡人のようになる」という意味だそうです。実態はどうなのよ?
もう少し言えば、「残念な事だが、実は業種によってはやはり労働時間で頑張らないと損益が上がらないという現象があるのでは?それは日本が、アメリカがではなくて、世界的な傾向なのではないか」ということも考えたいんですね。

「本当にアメリカはずっと転職社会なのか?」
これも以前から結構疑問に思っていたことで、「実は業種による違いがかなりあるんじゃないか?」と思っています。
1. 懇意にしている商社の方に聞いた話で、その人はアメリカ南部にMBAで留学していました。で、その人が食事していると、地元のご老人と同席で何となく会話が始まったんだそうです。その老人曰く、「つい15年くらい前まで、この土地の連中はずっと地元で一つの会社に勤めることが普通だったし、それは幸せな事だった。ところが、ここ数年特に(この会話は5年ほど前の話)ころころ会社を変わって金を稼ぐ事自体を目的にする連中が増えてしまった。何か寂しい」ということです。じゃあ変わったのは最近か?
2. 以前の仕事も今の仕事もそうですが、アメリカ企業と交渉したり勤務したりしてみて、意外なほどキャリアの長い人が多い。今の会社でも10年15年はざら、以前の交渉相手でも、名だたる企業の管理職は生え抜きが異常に多かったと思います。実態はどうなのよ?

最近、色々な記事や報道を見るにつけ、「そんなに言い切っちゃっていいの?」と思うことが多々あります。「日本」と言ったときに指している「日本」は何なのか、「貧困」という時の水準はどうなのか、「増えた」と言ったときの度合いはどうか、などなど。

で、そこの感覚で「何か違う」ということを、どれだけ具体的な事例で裏づけできるか、というのが知的考察としては面白いな、と思っているわけです。

ま、出来るかどうかはわかりませんが(苦笑)。

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