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2010年4月27日 (火)

息抜きではあるが結構頷ける本:「フランス人 この奇妙な人たち」(ポリープラット)

私、今までそれなりの国の会社に売り込んだりしていたんですが、どうしても上手く行かない国というのがあります。個人的には、国単位での分類というのは「違うんじゃない?」と思ってはいるんですが、何故か相性があって、上手く行かない筆頭がフランス。また、何故かドイツ時代にいたフランス人が苦手なタイプ。イギリス人・ドイツ人の業務担当はヘビのように嫌っていましたね、このフランス人を。

今はフランス企業とのお付き合いはないんですが、ちょっと読んでみたくなりアマゾンでポチったのがこれ。


今は絶版みたいです。

この本の著者はアメリカ人女性で、フランス人と結婚後、フランスで30年(この本が出た98年当時で)生活している人です。で、元々文化交流を目的とする会社を経営する中で、

「何でフランスで外国人が苦労しているんだろう?」

ということを痛感したことを下敷きに、この本を書いたそうです。で、大体1000人程度のフランス在住外国人(多くはアメリカ人)へのインタビューを行なったとのこと。

あくまで感覚的な言い方で申し訳ないんですが、仕事で私がよく言っていたことは、

イタリアは上手く行かなくて失笑
イギリスは上手く行かなくて皮肉
ドイツは上手く行かなくて熟考
フランスは上手く行かなくて激怒

というもの。で、何ゆえにフランスがそうなのか?ということでは、

・理屈が長い
・前の理屈が都合悪くなると別の理屈でひっくり返る
・その理屈が破綻しているので強弁する
・時間にいい加減
・一度決めた価格をひっくり返す

などなど、何というか交渉と講釈がごっちゃになってしかも上手く行かない、ということが多かったように思います。イタリア辺りだと何というか、「あー、わりい、もう忘れてた」とか、全く小学生並みの話が多くて、「ったくもう、しょうがねえなあ」ということでしたが、フランスでは何か「何であんな屁理屈でやろうとするんじゃヴぉけええええ!」ということもしばしば。

でこの本、その辺について色々と実体験を聴取することで抽出してくれています。で、全体には、

いや、連中も悪気はない。やり方が違うだけだ。

というところに落ち着くわけです。で、その特徴を拾ってみると、

・ミスを認めない
・時間が掛かる
・恋愛は自由
・数学が全て
・皮肉好き

ということが出てきますが、結局この作者が持つ「フランス人愛」で、その辺も「立場の違い」という話で纏めています(ま、文化の優劣など論ずるのもアホ臭いので当たり前ですが)。例えば、異性への視線などは、「フランスでは礼儀、アメリカではセクハラ」ということになりかねないし、「ラルフローレンのスーツの下に安物の下着を来ているアメリカ人女性」には、フランス女性は、「常に異性を意識してので、ランジェリーは大事だ」という事を言ったりしています。

特に統計的に話を進めているわけでもないし、実際にはこの本が出版された98年から既に12年経っているわけで、英語の能力向上にしても、フランスからアメリカ式経営への舵取りにしても、相当な変化はあると思います。が、根っこにある文化や思想がそんなに大きく変わるとは思えないわけで、鵜呑みにしない程度に読むと、結構理解できるところは増えるんじゃないか、と思います。フランスとの仕事が始まる前にこの本を読んでおけば....と思うところも出てきますね。

さて、フランスに仕事を作りに行くか。(無い無い)


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