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2010年7月20日 (火)

中国月収事情:わが社の場合

もうね、ずーーーーーっとLight Bringerの「Dream!」から離れられんのだよおおおおおお!

という場違いな中年の雄叫びは置いておいて、実は先日中国に行ったのは、別に遊びに行ったわけじゃなくて、新しい技術営業職を中国で採用する打ち合わせ、というのが一つの目的だったわけです。

で、私の会社がやっている場合、ということで、差しさわりのない範囲で現状をお話します。いや、世界の変化は予想以上に早いということで。

元々、今の私が担当している仕事がおかげさまで急拡大していて、特に中国の伸びが大きいわけです。ところがあまりに急に広がったために今の営業職では仕事が廻らない。いや、日本の感覚では回しているんですが、「それじゃあ家族の犠牲が大きい。誰かいれて彼の負担を軽くしてやらなきゃならない」という取締役からの話で、とにかく人を入れるべく面接に入ったわけです。その条件は、

①北京で働く技術者
②30才まで
③技術系の知見がある大卒以上
④英語でのビジネスができること

ということでした。で、一人候補が見つかったのが、

①はOK
②は27才
③は中国の大学院を出てから3年の実務経験あり
④はインタビューでOKと確認

という男性。で、英語でも面接して(私は都合がつかず出なかった)、「中々良いじゃないか」と言う事になったんですが、問題になったのが給与。こちらサイドが出したのが月8000元(今のレートだと11万円くらい)に大体10%基準でのインセンティブだったのですが、相手の要求はその倍(22万円くらい)。こちらもさすがに二倍とは吹っかけが予想できなかったのですが、「金で取っても直ぐいなくなる。少なくとも5年や6年はやってもらわないといけないから、無理して取る事はないな」ということで今のところ見送りの公算です。

で、少し気になって「じゃあ日本の同世代はどんな給料なんだ?」ということで調べてみると、こんな結果が出ていました(2008年ですが、この頃から言えば更に下がっているでしょう)。

「27歳正社員の平均年収は439万円」 若手ビジネスパーソンの給料に関するアンケート調査

もしこの候補が言っている「22万円+10%インセンティブ」で決める会社があるとすれば、年収大体270-280万円となり、物価などを考えるとその差の縮まり方は相当早くなっている、と思わざるを得ません。最も、北京地区という、中国の中でも最も年収が高い地域での話ではあるので、平均と言うことで行けば当然もっと落ちます。が、ある程度の実務と知識を持った人たちは、もう日本の平均に近いところを稼ごうとしているわけです(実際に二倍を吹っかけて来ているのもあながち吹っかけではないようで、実際にそういう給料を出す会社はゴロゴロあるそうです。但しそれは定着率との兼ね合いにもなるようですが)。しかも、ここのところの人材難で、特に中国都市部での若年層の給与は右肩上がりなんだそうです。

ほんと、アジアでの重心移動は思ったより早そうですが、更に分かる範囲でインドや韓国の実例があるか探して見たいと思います。


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コメント

そのとおりびっくりしますよね。上海、北京ではスタバは日本と同じ値段だし、それでも若い中国ビジネスマンはこぞってのんでますね。当然ブランドものも同じ値段な訳で、それが可能なのはそれなりのお給料をもらってないとできないことでしょう。

一方で裏方さん(工員、単純作業、掃除夫)の賃金はものすごく安いので、それでなんとかバランスがとれているのが今の中国の製造現場なのではないでしょうか。

アジアでインフラがそれなりで、次の製造を担える国は個人的にはベトナムとインドネシアではないかと思ってます。

投稿: Mikey | 2010年7月20日 (火) 20時55分

Mikeyさん、Mikeyさんお勤めのような凄い会社が給料上げていたりして(笑)。

中国は色々なアンバランス(地方対都市、階級間、民族間など)がギリギリで進んでいる社会では、と思いますし、色々な階層が当たり前にいる社会なんですね。大変なところだと行く度に思います。

投稿: ドイツ特派員 | 2010年7月20日 (火) 21時47分

狭い世界で毎日小さいことにクヨクヨしている私みたいな人間からすると、世界は何というスピードで変化しているのでしょうか。
では、私は自分の方のブログで、己の職場環境から垣間見える風景らしきものを描写してみようと思います。

投稿: トネリコ | 2010年7月20日 (火) 23時37分

トネリコさん、

中国やインドの動きは早いですね。ただ、中国でも動いているところと変わらないところが大きく違うところがあり、またその差自体が変化になっていますね。

でも、トネリコさんのように、「垣間見る風景」というのも物凄く重要だと思います。その部分こそが日々の生活ですから。

投稿: ドイツ特派員 | 2010年7月21日 (水) 07時31分

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