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2010年8月25日 (水)

またまた中国恐るべし:新幹線大拡大

先日、仕事柄調べている風力発電のことを少し書きました。で、やはり仕事柄でずっと追っかけているのが鉄道関係なんですが、これも中国という国の速度は恐ろしいものがあります。知っていらっしゃる方もいると思いますが、既に北京-天津間や武漢-広州は20分ごとくらいに新幹線が走っていて、最高速は350km/hになっています。 

熟練度を上げる中国の高速鉄道

最初に中国で新幹線が導入されたのは2004年です。

中国の新幹線はCRH(China Rail Highspeedの略)、現地では「和諧号」と呼ばれていて、最初に川崎重工(日本)、Siemens(ドイツ)、Alstom(フランス)、Bombardier(カナダ)の四社で競争入札、それぞれが結局分かれて導入されています。

で、問題はその拡大速度で、今は2010年ですが、既に中国中に新幹線を拡大する「四縦四横計画」というのがあります。これは南北四線、東西四線を新幹線で作る計画で、2020年頃に完成という予定になっています。

China South RailwayのHPより。これを拾ったCSRは、元々一つの公社だった中国の鉄道会社を南北に分けた片割れで、もう一方はCNR(China North Railway)です。

このCSRで言っているのが物凄く自信たっぷりで、「2004年に中国がこうそくてつどうを導入した際、日本の川崎重工社長が、『200km運転できるまで8年、300km超運転まで更に8年掛かる』と言っていた。彼にとってその8年も相当短く言ったつもりだろうが、実際に日本は30年掛けて210kmから300kmに上げた速度は、中国では4年で到達しているのだ」ということ。更にこの高速鉄道網にしても、26年ということは、日本の新幹線開業(1964年)から26年後の日本を考えると相当恐ろしい速度です。当時(1990年)はまだ東海道山陽新幹線のみの運転です(別に新幹線拡大の是非を言っているわけではなく、あくまで速度の比較ということです)。

これで何が起こるか、というと空路の統廃合が進むのではないか?ということ。何しろ中国の空港もご多分にもれず市内から遠いところにありますから、かなり移動に時間が掛かる。ただ、まだ新幹線の方が実は圧倒的に運賃が高いので飛行機を取る人が多いのですが、それでも利便性から経営の悪い会社が淘汰されることは大いにあるでしょう。

更に、恐らくはこの技術が輸出されていくことになると思います。実は新幹線ではタイが中国方式の導入を決めています。

中国、タイの新幹線に投資

日本が鉄道はお家芸、なんていって胡坐をかいていたら、アメリカの高速鉄道も取られてしまうかもしれません。

ちなみに私も中国の新幹線に何度か乗りましたが、日本と全く同じで、違うのは乗客ががんがん携帯電話で話しているくらい。本当に掲示板は350kmを指していましたね。

大体、中国が世界をリードしていなかった時期というのが20世紀だけだと言って良いわけで、たまたま20世紀が中国にとっての小さなスランプだった、と言えなくもないです。冬眠していただけでしょう。まだまだ拡大は続きそうですね。

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コメント

ドイツ特派員さん
今回の中国の新幹線(?)事故の影響、中国での拡大計画の見直し、中国の海外戦略の見直し、日本企業の海外戦略見直し等々、総合的な観点でシンプルに一発エントリーして頂けないでしょうか?

ご意見を聞いてみたい(読んでみたい!?)

ひょっとすると、影響でお忙しいのではとも思ったりしますが、宜しくお願いします。

投稿: ysjournal | 2011年7月24日 (日) 22時46分

ysさん、

また重い宿題を(笑)。いや、真面目に今色々と調べているところです。この事故以前から少し新幹線については違う動きが出てきていて、それが一気に進む可能性もあります。暫くお待ち下され。

投稿: ドイツ特派員 | 2011年7月25日 (月) 21時05分

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