最近の交友関係で判ったことは
今現在、自分が楽しく話せるのは、個人がその個人の技量で勝負している人たちなんですね。「●●に勤めている何某です」ではなく、「▲▲を仕事でやっている何某です」という紹介。会社経営、フォトグラファー、記者、営業、コンサルタント、マーケット、何でも良いんですが、「この会社に勤めてましてね」から始まる紹介をされた人はいません(言い切って良いと思う)。ブログでもTwitterでも、はたまたネット上だけでもリアルに会っているのでも何でも良いんですが、もし仕事のことを聞いたとしても、仕事の内容を説明していただけるのが主で、どの会社に勤めているかというのは殆ど話題にならないし、する気もないです。
ま、考えてみれば当たり前のことで、ブログだのTwitterだのSNSだのをやる人というのは、そういう会社から外れたところに色々な機会を持ちたいと思っているわけです。私もそうですが、そこで集まる人が会社だの組織だのを話題にしないのは当たり前ですね。逆に言えば、まだこういうツールを使った社会集団の形成というのは少数派だということなのでしょう。日本ではまだ会社社会が幅を利かせているわけです(実際には会社を名乗ったブログ形式で自由に書くのは難しい、というのはあるでしょうが)。
性別も国籍も年齢も環境も場所も関係ない関係を作っていけば、もっと楽しくなるんじゃないか?その点において、そういうことが楽しめる自分の環境に感謝しなければなりません。その点で上に書いたのと逆なことになるのですが、やはり最低限の衣食住が整っているこの日本に生まれたことは、幸運だと感じます。その日本が出来た先達には感謝すべきでしょうね。
たまたま健康診断の時に経済誌を読んでいて、どこぞの会社の社長が、「私は社員に、『仕事以外のことで2時間は会話を持たせることが出来るくらいの何かを持て』と言っている」と言っていました。私は、人に押し付けない限りにおいて、仕事一筋の人を否定はしないし、そういう職人的な人をどこかに追いやっている事が結構問題じゃないか、と思っています。ただ、そういう職人とは別の行き方として、幅を広げて行った方が楽しいよね、というのはある。この社長が言っているのが単なる仕事の向上のためなのか、人生を豊かにという方向なのかはわかりませんが、もし幅を広げたい、と思えばやはり組織を外れた個人で付き合わないと駄目なんでしょうね。
問題は、仕事の話が10分も出来ないことで(涙)。
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コメント
こんばんは~。
なんだかまたまたかったいこと考えてますねえ(笑)。
この前、ある大企業の方と話していた時、「お互い、バブル入社組ですねえ」なんて笑い話になりました。バブル入社組と言えば、私の大学の知人がよく「異業種交流会」なんてものに参加してました。
主宰者が誰でも名前を知ってる大企業の社員で、な~んとなく「会社の名前ブランドの見せ合い」&「合コン」みたいなイヤな感じがして、一度も参加しませんでしたけど、彼ら彼女ら当時は大真面目に月1回くらい集まっては自分の業界の将来とかビジネスの現状について発表会やってました。その後の飲み会もお約束でしたけど。
考えてみると、入社1、2年の新人社員が持てる問題意識なんてたかが知れてるわけで、しかも新人同士でそれを披露しあったところで、大したビジネスチャンスにもならないんじゃないかなあ、なんて思うんですけど、バブルの頃はそんなこと真面目にやってましたね。今、その頃のみんなはどうしてるんだろう。
ドイツ特派員さんの会合がそんな気恥ずかしさがないのは、やっぱりそれぞれ社会人として(?)しゃんとして一人前の中身を持った人ばかりだからなんでしょうね。だから会社の紹介から入る必要がない。だから楽しいんでしょうね。見栄張らなくていいし。
バブル時代の若者の異業種交流会はそりゃあもう、ビシッとスーツ姿が基本でしたよ。デキル男と女の集まりでしたね。
魔界「御茶ノ水」で会ったデビル特派員さんの様子と言ったらもう…どっかの大学院生かな? みたいな感じでしたし…。
投稿: しまうま | 2010年12月18日 (土) 20時02分
しまうまさん、
いや、バカなんでこうやって考えちゃうんですよ、ほんとに。
ありましたね、異業種交流会。私も行ったことはありません。いや、綺麗なねえちゃんがいるかなあ、と夢想したことはありますが、仰る通り若い連中が遊びのような話をしたからって何か出るわけじゃないでしょう。それを否定はしませんが、過大に期待するのがおかしいでしょう。
一人前の中身がある人だというのはその通りだと思います(除く私)。確かに見栄は張ってないですねみんな。実は昨日もとある飲み会だったんですが、ほんとにみんな自然体。
で、私はといえば、呆けた大学院生というか、せめて「社会人大学生」にして下され(笑)。
投稿: ドイツ特派員 | 2010年12月19日 (日) 14時38分