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2011年1月23日 (日)

残された時間:ホルヘカルドーソリサイタル

今でこそメタラー一筋のように見られる私ですが、これでも大学時代はクラシックギター部に入っていて、そこそこ頑張っていたわけです。で、その時も正調クラシックギター(というのはソルとかジュリアーニとかなわけですが)は殆ど真面目にやらず、どちらかというとラテンアメリカのギター音楽をやっていました。バリオスとかポンセとかが対象になるわけで、それらも好きなんですが、私が一番はまったのがホルヘカルドーソというギタリスト・作曲家だったんです。

で、前も書いたように何と数十年振りの来日リサイタルが今日実現したわけで、さすがにFuki様のLight Bringerが出るIron Angelのイベントもパスして錦糸町まで行って来たわけです。恐らくそれほど見ることはこれからは難しいでしょうから。

定刻の7時よりリサイタル開始。最初は私が一番聞いたクラシックギターアルバムであろう「南アメリカ民謡組曲」から「カンシオン」。トレモロで出来ている曲です。

うーん、やはりいい曲だなあ。

演奏については既に御年62歳、かなりリラックスモードでのギターです。結構荒いし間違いもかなりある。この後私も散々弾いた「ペルーのワルツ」、練習が中断している「黒のテーマ」など、涙モノの名曲が続くんですが、御大カルドーソのギターはさすがに厳しいところも多いですね。ちょっと音が硬いし何となくスチール弦のような音に聞こえる。ちなみに彼はストラップをして立って演奏しています。

その後数曲を演奏して一部が終了、ちょっと休憩を挟んで第二部に。最初が「スペインのフォリア主題の変奏曲」。うん、一部よりも低音がしっかり出てきたなという印象。元々かなり硬い音を出す人なんで、ある程度は予想していましたが、それにしてもまだ音が硬いなあ。

で、私が好きなバリオスの「パラグアイ舞曲」なんですが、さすがに途中の早弾きはかなり間違えちゃいましたね。ある意味スリリングな演奏(爆)。まあいいや、それも含めて今の彼だから、と納得させています。

その後、別のギタリストと彼の曲で一番有名であろう「Milonga」の三重奏などがあり、やはり自作の二重奏である「ブエノスアイレス組曲」。これは初めて聴きましたが、凄くいい曲です。彼の曲ってある種の「カルドーソ節」のようなものがあるんですが、それがいい感じに出てきました。

アンコールも入れて約1時間半、正直ギタリストとしては峠は越えている感じはしました。その点では少し残念な気がしましたが、彼の作品はやはり素晴らしいと思います。日本人の好きな哀愁と洗練がいい感じで混じっているので、もっと知られて良いと思います。今後は作曲家としてどんどん新しい曲を出して欲しいなあ。

今回の彼のギター演奏を見て、「自分自身にどの程度時間が残っているのか?」ということを物凄く意識しました。年齢というのはどうしても襲ってくるし、それによる衰えはあるでしょう。私などは大して弾けるわけじゃないにせよ、それはその水準でだんだん弾けるものが減ってくるのでしょう。まだ弾けなかった曲が弾けることが多いのですが、いつまで弾けるのか?本当に悩みますねえ。

やれることを早くやっておかないと、と意を強くした今回のリサイタルですね。

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