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2011年3月 7日 (月)

ニールショーンはハードロッカーである:「Through the Fire」(HSAS)

さて、先日こんなことで金を失っていたのは良いとして、それは聴かなきゃ駄目なんでね。

私、Journyからニールショーンのギターは大好きです。過去にも何回か記事を書きましたが、Journyの曲作りとソロの構築って素晴らしいと思います。ただ、聴けてなかったのがこの「Through the Fire」(邦題:「炎の饗宴」)です。

Procol Harumの「Wheter shade of Pale」のカバーは知ってましたけど、それ以外は聴いてませんでしたねえ。


このアルバム、元々サンフランシスコでお仲間だったニールショーンと、その後Van Halenに入ることになるサミーヘイガーが、「ちょっとハードロックやるべ」と作ったプロジェクト。ベースのケニーアーロンソンとマイケルシュリーブもSantanaやらMontroseのお仲間だったらしく、それで作った、ということみたいですね。ライナー読むと基本的にはライブ録音をして、それを元にオーバーダブしたみたいですね。

まあサミー”Red Rocker"ヘイガーは元々「Voice of America」みたいな言われ方もしていて(その後「VOA」ってアルバムも出す)、ソロアーティストとして確固たる地位を気付いていたわけです。で、ニールショーンは丁度Journeyのメガヒット作「Frontiers」のあとのポッカリ空いたスケジュールがあったらしい。で、「こりゃ両方一緒にすればすげーよな」みたいな思惑もあったんでしょうね。まあビックネームが一緒にやっても内容がしょぼいものというのは世の中にあるんですが、

いやあ、こいつは良いや。

まず曲が良い。ライブ録音ということでの荒さと、彼らのキャリアからくるアメリカンハードロックの美味しいところが上手く交じり合ってる。Journeyの計算された世界とは全然違うライブ感ですね。もう一曲目から「Top of the Rock」ですよ。とてもライブで合わせていったとは思えん。で、またサミーのヴォーカルが合うんですね。サミーって、上手いというタイプじゃないんだけど、やっぱりアメリカのどっしり感と爽快感の良い具合のミックスなんだよなあ。で、コレを聴くと意外にその後のVan Halenへのサミーのインプットって多かったんじゃないか?と思います。それは「Missing You」が「F*U*C*K」アルバムにあるポップさに近かったり、どっしりした「Hot and Dirty」だったり。

で、ニールショーン、もう凄すぎ。

もうね、絶対Journeyで弾けなかった欲求不満を晴らしてますね、これ。自分のソロタイムはとにかくギターぶち込んでやる!みたいな気迫が凄い。「He will Understand」のソロなんてなんなんだ?ってくらいの詰め込みまくり。ちなみにこの曲、ブリッジのコード進行がちょっと奇妙で、よくこんなのをライブでやるなあ、っていう感じですね。でもソロ最後のチョーキングの上がり方は完全にライブですな。上がりきらないカッコよさってのもあるんですよ。最後の「My Home Town」のリフなんてJourneyじゃあ絶対出てこないな。もう剥き出しのロックって感じですね。その他の曲もオブリの気の入れ方はジョージリンチみたいな感じだし、ロングトーンで伸ばしたあと、変なタイミングでチョーキングを入れながら早弾きをやるソロのぶち切れ方はある種ゲイリームーアみたいにも思える。

当時は、エディー・ルカサーと並んだアメリカンロックギタリストですが、ハードロック的なぶち切れ方はニールがダントツ。あの「Stars」で凄腕が来た時も、みんなニールのプレーを聴いてぶっ飛んだらしい。あのインギーでさえ、ニールには一目置いているという話もあります。
(と、ここで思ったのは、実はエディーってそういうロック的なぶち切れ方が少ないギタリストかな?ということ。ルークの方がそういうところを感じるし)

ということで、これは今聴いても全然色あせないですなあ。ぶち切れハードロッカーのニールが聴きたいときは是非。曲も良いですしね。で、画像は上に上げた「Missing You」です。もう正にぶち切れニールです。


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コメント

いやぁニールショーンを取り上げていただいて、うれしいです。俺は18歳からジャーニーのファンでそれまでは、イーグルスのファンでした。そのときジャーニーは日本で始めて売れたらしく、「Any way you want it」が 1位を獲得しました。その頃俺はジャーニーが大嫌いで、ポーカルのスティーブペリーをこいつインディアンじゃないか?とか、めちゃくちゃやじってました。ところが、大学受験日の 1週間まえの土曜日の深夜に、ジャーニーライブがテレビで放映されるのを知り、ちょっとだけ見てみようと思って、最後まで見てしまいました。ライブバンドと言うだけあってすげぇなあ。ニールショーンのギターとスティーブペリーにとりつかれてしまいました。次の日曜日にレコードを買いました。もちろん大学受験は失敗しました。
その頃は、ニールショーン・ゲイリームーア・スティーブルカサー・バン・ヘイレン・マイケル・シェンカーの 5大ギターリスト時代でした。もちろん通信販売で、ギターを買ってあくせくジャーニーのコピーを独学でやってました。「エスケイプ」を出し、次に「フロンティアーズ」を出したときに、たしか「HSAS・炎の饗宴」もリリースされプレイヤーの雑誌の新譜紹介で、見開き2ページで両方のレコードが紹介されました。解説はラウドネスの高崎晃さんだったと思います。「ニール、君がうまいのはもうみんな知ってるから、ここらで少しゆるめたら?」というふうなことを書いておられたと思います。もう30年ほど前のなしです。くだらんこと長々書きましてすいません。若いニールを見てうれしかったもんですがら。また何か情報あったら教えてください。よろしくお願いします。失礼しました。

投稿: 桃太郎侍まさと | 2013年8月 4日 (日) 16時26分

桃太郎侍まさとさん、有難うございます!ほぼ同じ年だと思いますです、よろしくお願いします♪

確かその頃日本公演のライブをFMでやっていて、それを聴きながら受験をした記憶があります。ああ、ありましたね、高崎晃の解説、YGだったかな?その時はサミーヘイガーも正に「Voice of America」という意識でしたから(ヘイマーのエクスプローラーとか弾いてましたね)、大物二人が凄いなあ、と思いながら音源が聴けていなかったんですよ。ニールは今も相変わらずのニール、顔をしかめて早弾きしていてくれればいいです。と言っているうちにどうもH.S.A.S再び、のようでヘイガー・スミス・アンソニー・ショーン(要はサトリアーニがショーンに代わった別バンド)という噂ですね。

投稿: ドイツ特派員 | 2013年8月 4日 (日) 17時01分

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