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2011年6月12日 (日)

原石の超絶ヴォーカル:「A Huge Fan of Life」(Vagabond)

何回か書いたと思うのですが、私はJorn Landeのヴォーカルが大好きです。あのパワー、ターボのように伸びる声、厚み、体も厚いが声も凄いです。

で、彼がデビューしたのがTNTの連中と結成したVagabondというバンド。ノルウェー繋がりということでしょうか、で、私が聞いているのがこのアルバム。

1996年のセカンドアルバムです。

このアルバムでは、彼のターボチャージのようなヴォーカルではなく、もう少し綺麗目のヴォーカルが聴けます。少し地味な印象ですが、上手いのは凄く上手い。なんというかJohn WestとかRoy Kahnとかの系統かな?

曲はとにかくひねくれポップなHRとでも言えるもの。Enuff'z'nuffやIt Bites辺りも入っていたり、Beatlesが加わったり。恐らくGのRonni le Tekroの趣味でしょうね。TNTの頃でも少し変なフレーズ弾いたりして個性が出てましたから。

M1「Starship Overture」から何だかよくわからないメロディーとブリッジで繋ぐ曲。ドラムが撥ねていて躍動感がある曲で、サビも最後が煮え切らない感じが変。M2「Give from Yourself」も同じようですが、もっとBeatles後期からブリットポップの色も感じる。とにかくメインのメロディーがつかみにくいんですよ。多分サビを浮かせるためだと思うんですが。その後いくつも同様の変なポップさが続くんですが、M4「Angel's Serenade」なんかは今のJornが歌うとまたかなり違うんじゃないかな?ピアノバックに歌うんですが、今より濁りの無い声。やっぱり上手いわ。その後サビがかなり感動的なM5「City inbetween」とか、少しIt Bites辺りを感じる開放的なM9「Follow Me」など、よく聞くとスルメのような曲が並んでいます。

で、Ronniのギターですが、随所で得意のマシンガンミュートピッキングをかましながらも(無茶弾きかもしれないがM1は凄い!)全体には曲に合ったソロ、ということなんでしょうか。でもこの人も個性のあるギターだなあ。TNTの稀代の名盤「Intuition」とは全く違う音楽ですが、これはこれで良いと思います。

この後Jornは渡り鳥ヴォーカルとして色々なバンド・プロジェクトに関わるわけですが、彼のソロを聴く限り、そういう請負仕事の方が向いている気がします。そういうミュージシャンが居ても良いわけで、もっともっと知られるべきでしょうね。

「Angel's Serenade」です。やっぱり良いヴォーカルだと思います。

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コメント

特派員さん、こんばんは。

いいですね~、Vagabond。
このクリアな声だけ聴いていたら、歌ってるのが鬼の形相した人だとは誰も思うまい(笑)

CD聴いてる分には神がかりのパフォーマンスのJornですが、Masterplanのライブで観たステージングはいまいちでした。Voは凄いけど、動きが地味というか全然煽らないというか…
顔をズイッ、と客席の方に突き出して歌う様が、夢に出てきそうで怖いのなんの。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

Avantasiaのライブでは他のゲストVoとの絡みもあって地味さも感じず、最高でした!

投稿: キャプテン髭 | 2011年6月13日 (月) 21時59分

キャプテン髭さん、おはよう御座います。

確かに、この声であの鬼神は思い浮かびません(笑)。私はまだ生Jornは経験していないんですが、確かにYouTubeで見る限り、あまりパフォーマンスを意識していないですね。Avantasiaも聴きましたが、彼の声は突出してますね。

好きなんですなあ、彼の声と歌は。

投稿: ドイツ特派員 | 2011年6月15日 (水) 09時08分

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