ブリティッシュの香り再び:「A sudden Impulse」(Stampede)
最近Twitterで知り合った方から色々な音楽を紹介してもらっています。ただ、まだまだ音が追いかけられていないのが実情。だって皆さんとても深く量も半端じゃないから。自分の未熟さを痛感します。
その中でもいくつか凄く懐かしい名前を見つけることがあるんですが、いやあまさかこいつがあるとはね、というのがStampedeの何と28年ぶりの新作です。
Stampedeというのは、それこそNWOBHMの頃にデビューしたイギリスのバンド。以前少し紹介したLaurence Archerとその義父のReuben Archerでやっていたわけです。私は音源を聴いたことはなく、ただOfficial Bootlegのジャケを見て、「何かプリテンダーズのクリッシーハインドみたいだなあ」というので覚えていたくらい。
で、今回28年振りというアルバムを聴いてみましたが、これが想像以上に素晴らしい。言ってしまえばUFOに代表される黄金のブリティッシュハードロック、というかUFO直系。複雑な構成はなくて、イントロ→そのままAメロ→Bメロ→ソロみたいな感じ。リフだってありきたりといえばそうだけど、味わい深いんだよな、グルーブが。
M1「Send me down an Angel」からもうガッチリです。ギターソロも曲を持ち上げるフラッシーさは素晴らしい。どのくらいLaurenceが参加しているのはよくわからないんですけどね。初めて聞いたReubenのVoがまた素晴らしい。曲の哀感によくあった渋めの声。で、音はちゃんと現代になっているから、今の若い人にもとっつきやすいんじゃないかな?で、その後もメロディアスかつ渋い楽曲が並びます。雄大ささえ感じるM4「Make a Change」、サビのポップさも素晴らしいM6「Homeward Love」、アウトロのギターハーモニーで哀愁爆発のM8「Shame on You」、アコースティックだけどどうにもブリティッシュで湿ったM11「Flemming Gold」、と楽曲が素晴らしいですね。
プロモ(があるのにびっくりですが)見るとギタリストは別の人たちがやっているようですが、とにかく出てくる音が素晴らしいわけで、それでもう満足できる。もし若い人たちが、「ブリティッシュハードロックは?」と言われて聴かせてあげるというのにもってこいだと思います。いやあ掘り出しもんだわ。ということで、個人的にキラーチューンだと思う「Shame on You」のプロモを紹介しておきます。しかしReuben、どう見てもPhil Moggだなww
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント