« ロックが綺麗過ぎないか? | トップページ | やっと、やっとLIGHT BRINGERが... »

2011年7月 3日 (日)

正しい評論とミュージシャンの成長

先日、とある方々と食事をしていて、「ミュージシャンと評価の関係」ということを話していました。その中で色々と考えることが多く、私自身も思うところがありましたねえ。

例えば、最近の音楽雑誌を見てどう思いますかね?

何でも良いですんが、例えばB!誌なんて創刊した頃は結構辛らつな評論がありました。駄目なモノは駄目だ、的なものがね。その中には聖飢魔IIのような悪意と誤解みたなものもありましたが、そうではなく、「それは駄目だよなあ」というのがそのまま活字になっていた。

それが最近はどうでしょうかね?

先月のB!誌で見た某日本バンドのライブレポで私ゃ唖然としましたよ。「ギタリストが果敢に早弾きに挑戦していた」とか。要は弾けてないってことじゃねえの?それでライブになるんだったら私だってできますよ。あと、「信念を持ったアルバム」とかというのも要注意、「マンネリ」という言葉との表裏一体かも知れない。同じようなことが先日のクラシックギターのコンサート評でもありました。後日雑誌で見たとき、「さすがのテクニックで弾いていた」と書かれていましたが、もう何が何やら判らない。

少なくとも私は「信念」や「挑戦」のために音楽を聴いているわけじゃない。過去素晴らしかった人の過去のために音楽を聴いているんじゃない。ましてや音楽業界のことなんてどうでもいい。「信念」は作品に必要なら持てばいいし、関係ないなら関係ない。出てくる音だけで判断するべきでしょう?極端なことを言えばLIGHT BRINGERのメンバーがチャラかろうが真面目だろうがどうでも良い(女神Fuki様に限ってチャラいなんてことは絶対に絶対にないがw)。出てきたものそれだけで純粋に判断したいんですよ。雑誌の評論もそこに集中して欲しい。大体クロスレビューで皆が同じような反応っておかしいでしょ?

数年前、ある売れっ子歌手の舞台裏を追った番組をやっていて、「こういう苦悩からあのような楽曲が生まれるのだ、素晴らしい」みたいなことを見てしまってもう醒めに醒めたことがあります。そんなことまでして売れたいか?そんな安売りがいいのか?関係ないじゃないか?と。

で、こんなことをやっていてミュージシャンが向上するのか?というところなんですよね。

私は好きなバンドやミュージシャンにはどんどん上に行ってもらいたい。だとすれば、上に行くための正しい批評というのは絶対に必要なんですよ。ちょうちん記事で皆満足していったら、ミュージシャンはそこで止まる。その飲み会でも話題になったんですが、

「日本のオーディエンスは優しい。それはむしろ優しすぎて、正しい批評が出来ていないところがある」
「業界のしがらみで記事を書いていると、どうしても厳しいことが書けない。そういうところから自由な批評が必要」

ということを話していました。やはりね、自分の好きなバンドやミュージシャンには楽しみつつ厳しい目を向けるべきなんですよ。喧嘩じゃない正しい批評。ライブでもそうですけど、ファンとミュージシャンって絶対に相乗効果があるわけで、そこにヨイショではない健全な関係があるべきなんですよ。先日のPure Rock Japanで、それこそLIGHT BRINGERのステージングに対しての批判が彼らのブログに寄せられていました。まあ書き方はどうかというのはありますが、それは真摯に受け止めなきゃ駄目なんですよ。そこから次のステップが出てくる。

逆にそういう中で無視されたり過小評価されている、というミュージシャンがいると思えばそれをどんどん表に出したい。そこも自分としてはとても大事なことなんですね。全てが出せない、というのはその通りなんで、その中でもこぼれ落ちたものを拾いたい。LIGHT BRINGERもワンマンはスルーされている。そりゃそこには私なりの怒りもありますからね、「こんな素晴らしい音楽をスルーすることはないだろう!」という。でも、LIGHT BRINGERだからってやっぱりおかしい、と思えばそれは言っちゃうんだよなあ。

そりゃ自分でもねえ、批判的な内容を当人に知られたら、と思わないでもない。実際にそういうことも過去にありましたし、だから前も書いたように余りその当人と知り合いになりたくない。でも、そのミュージシャンなりバンドを取り上げるのはやっぱり「知って欲しいよね」というものがあるからなんですよ。もしかすると女神はこんなちょろいレポートにはお怒りかも知れないけどさ、知ってたらの話。

と、思ったことをだらだら書いているわけですが、もっと色んな音楽が良くなるようにしようよ!ということで。それが出来るのがファンの特権だったりするんですからね。

|

« ロックが綺麗過ぎないか? | トップページ | やっと、やっとLIGHT BRINGERが... »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/104193/52108286

この記事へのトラックバック一覧です: 正しい評論とミュージシャンの成長:

« ロックが綺麗過ぎないか? | トップページ | やっと、やっとLIGHT BRINGERが... »