ミュージシャンの言葉に学ぶ
最近、自分で知識・知恵の上乗せがなく悶々としています。いや、どうにも力が出ないスランプ状態。よくあるんですよ、こういう時期が。
で、何となく見ていた音楽雑誌で見つけた言葉に少しハッとしたのが暑さ続く7月のある日。とあるミュージシャン曰く、
「もし自分がミュージシャンとして向上したいなら、自分より上のミュージシャンと演奏すべきだ」
至言です。
これは実感として物凄く分かります。いや、自分自身のアマチュアレベルだとしても、やはり上手い人と一緒にやると自分のヘタさが良く分かる。で、練習でも「付いて行かなきゃ」ということでやはり以前より密度は上がります。
このことって別に音楽だけじゃないんじゃないかな?例えばサッカーでも、J2に落ちたとたんにがくんとパフォーマンスが落ちる選手がいます。それってやはり無意識に周りの水準に合わせてしまっているんじゃないか、それでどうしても上のレベルよりも下がったプレーに慣れてしまうんじゃないか、と想像します。
J1-J2は選手に選択の余地が無い場合がありますが、もし選択の余地がある場合には、この点は常に考えておくべきことだと思います。例えば自分の学習環境にしても、自分より実力が上の人と付き合っていく。そういう環境に少なくとも置こうとする努力は必要じゃないかな、と感じています。例えば語学や楽器なんかは、誰かプロに教えてもらうというのもその一環じゃないでしょうか?TwitterやSNSなんかでも、「こいつは凄いよな」という人とは積極的に交流を持ったほうがいい。そういう「ヘタなことは言えないな」という緊張感は凄く身に付くものだろうと思いますね。
ただ、その相手からすれば自分より下の奴と付き合うわけで、何の有益さも無い場合があります(クラシックギターの名手であったホセルイスゴンザレスは、「どんな初心者のレッスンでも得るものはある」と仰られていますが)。だから「相手に何を自分は与えられるのか?」ということでの日々の思索は必要だろうと考えています。
少しでも自分より高い人と接すること、接することが出来るように環境や自分を整理しておくこと、自分が出来ていないだけにこれからの私自身の課題です。
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コメント
仕事でも何でも逆の立場になった時に自分のレベル維持をどうやるか、が難しいんですよねぇ。どうしても流されてしまうから(笑)。
前向いてる時は良いんだけどなぁ、そんなことを考える事もありましてね、それこそ自惚れじゃないかと思うんですが…、いやいや人生難しい。
投稿: フレ | 2011年7月15日 (金) 20時00分
仕事でもそうですよね。
レヴェルの高低は別としても、高い方からは得るものがあり、低い方には与える喜びもあったりと。
やっぱ、どれだけ真面目に目標を見据えているか否かってのが、同じ趣味や仕事を共有する上で大事なんではないかと。
投稿: elmar35 | 2011年7月16日 (土) 08時54分
フレさん、
そうですねえ、それもちょっと考えますね。自分が上になったときの振る舞い。この歳になればそういうことのほうが多いわけで。
確かに難しいですな。
投稿: ドイツ特派員 | 2011年7月16日 (土) 10時08分
elmar35さん、
そうなんですよ、趣味で「これは趣味だから」と水準を決めちゃうのは嫌なんですよね。後は「教える」という行為が結構大事かな?と思うことがあります。
投稿: ドイツ特派員 | 2011年7月16日 (土) 10時09分