いい音ってどんな音なんだろう?
最近、色んな音楽仲間の方と話す機会が増えるにつれ、自分のギターについて駄目さ加減がどんどん募るばかりです。ほんと、駄目なんだよな。
で、それと絡んでではあるんですが、「いい音って何だ?」というのが最近頭から離れないんですよ。ま、私の場合ギターの音ではあるんですが。例えば、この二つの音について、どうでしょうか?
どちらがどうなどと全く言えない凄い次元ですなあ。
ただ、二人のギターの音が違うのははっきりしてます。分析的なことを横に置くと(出来ないんでw)、Robben Fordの方は「ギターが一番良い音で鳴ることを追求した」ように聴こえ、Eric Johnsonの方は「自分が理想とする音をギターで追求した」ように聴こえます。もうちょっと別のことを言えば、Robben Fordの音は非常に密度が高く、Eric Johnsonの音は透明度が高い、というか。だから、やはり好き嫌いは出るわけです。
実は下の息子のギターを買うときに、何人かに相談したんですが、やはり皆さんの「いい音」がバラバラなんですね。例えばSteve Vaiの音は私は正直あまり好きじゃないんですが(私は、ですよあくまで)、それが素晴らしいという方もいらっしゃる。実はそれってT-Squareの安藤氏なんですけど、彼が言うには「皆Eric Johnsonの音が素晴らしいって言うけど、自分では全然良いと思ってなくて、そこでSteve Vaiのロックな音聴いて『これだ!』と思った」ということらしいです。
今日、エフェクターが欲しいなと思い、とある楽器屋で歪み系のエフェクターを試していました。で、方や「コンパクトエフェクターではこれが世界で一番売れているスタンダード」というもの、方や「デジタルだけどかなり最近では良いもの」という、同じ会社のエフェクターでした。で、私も試したんですが、そのスタンダードと言われるエフェクターがどうもピンとこない。寧ろデジタルなモノの方がアナログな歪みとしては良いんじゃないか?という気がして離れない。結局どちらも買わなかったんですけど、ずーっと、「良い音って何だろうなあ?」と思いながら試奏していました。
例えば、普通は周波数帯が広い領域で鳴る音の方が幅があっていい、と言われるんだと思います。ですが、音楽との相性によっては他の楽器を邪魔したり、ある狭さがあった方がまとまりがよかったり、ということがある。太い音がいい、とよく言われますがそれも必ずしも全てに当てはまらないんじゃないか?と思ったり。アンプ直結も良いけどGary MooreがG-Forceでやったコンソールに直ぶち込みの音もあれはあれでカッコいいと思ったり。結局音楽との絡みまであるとその好みは無数になるんでしょうね。
大事なのは、そうやって「良い音とは?」ということを常に考えながら追求し続ける、ということなんでしょうね。正直今までは全然そんなことを考えてこなかったんですが、最近少しは考えるようになりました。それはDTMやり始めたからなんですけど、これがスタジオに行くと
男は黙ってフルテンだよね
になってしまうアホ丸出し(笑)。アンサンブルやら曲やらプレイやらで細かく変えていく必要は本当はあるんでしょうけど、好みは、「オレはこの音しか出せん!」と言って何処でも同じ音でやらかしちゃうことかも。
素人は素人なりの音への旅があるわけです。
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コメント
読んでてやっぱアンプ直結でその良さはギターのPUに依存するって思ってたらそういう下りが出てきて、結局男は黙ってフルテン、って決め台詞。はい、全く同感(笑)。
録音の時はねぇ、音こだわるんだけど(笑)。
いや〜、曲に合ったギターの音ならそれで良い音なのでは?なんて思ったり。
投稿: フレ | 2011年8月 7日 (日) 07時59分
フレさん、
結局そこに行き着くんですよね、男の子は。黙ってフルテン。そうですねえ、上手く曲と融合しつつ主張もしつつ、というのは理想ですが、たまに「あのRobbenの音でデスメタル弾いたらどうなるか?」とかアホな事を考えることもありますww。
投稿: ドイツ特派員 | 2011年8月 7日 (日) 13時42分
「良い音の追求」永遠のテーマですね。好みと切り離して語ることもできませんし。で、結局アンプ直結でフルテンとなりました(+ワウペダル)。w
そして、OrangeのDark Terrorを買っちゃいました♪これでアンプ探しの旅は一応の終わりを迎えたようです。…多分…。
投稿: hirosz | 2011年8月11日 (木) 17時32分
hiroszさん、
男はフルテン、とても正しいと思っております。が、また買いましたかww。その旅はまだ途中だと思われますな。
投稿: ドイツ特派員 | 2011年8月11日 (木) 20時34分
こんばんは~。ちょっとご無沙汰です。
二人の比較、書いておられること何となく分かります。それと、フルテンの話はよ~く分かりますね。
学生の頃、スタジオに転がってたマーシャルの50Wのヴォリューム3より、ローランドの小さな真空管アンプをフルで鳴らした時の方が絶対に音良かったです。エフェクターは何もつないでなかったけど、ピックアップのパワーだけできれいに歪んでたなあ。
なんかアンプが必死で鳴ってるとちょっと気合いが入るというか。
投稿: しまうま | 2011年8月12日 (金) 01時07分
しまうまさん、ご無沙汰です!
そうそう、何かアンプが汗かいている感じが良いんですよね。そこに「漢」を感じるのが正しいロック人間かと思っています。
投稿: ドイツ特派員 | 2011年8月14日 (日) 20時07分