役割を変える発見
昨日、二つやっているもう一つのバンドのメンバー変更後の初顔合わせスタジオでした。私は実は今のところこのバンドでやるべき役割がないので(笑)、何と無謀なことにLed Zeppelinの「Dazed and Confused」でヴォーカルをやる!ということにしてしまいました。しかしこのバンド、私がリーダーになっているようですが、やるパートが無いというのも中々乙なもので。ちなみにその他の曲は全部ガンズアンドローゼズの曲で、次はサイドギターをまったり弾く予定です。
でも、ちょっとパートを変えたことで発見もありました。
この曲、それこそ中学生の頃から聴きまくっていて、ギターもよくコピーしたりしていました。でも、今回ヴォーカルをやってみて、凄くよくわかったのは、
この曲ってベースラインに乗っかってプラントが歌っていたんだ
ということ。いや、知っている人には「何言ってんだ今更、ああ?」という噴飯物でしょうが、でも、自分にとっては大きな発見だったんですよ。これって、ベースに合わせて演奏している、というのとはちょっと違う感覚で、ベースのリズムのピースとヴォーカルのピースというかアクセントが上手く嵌るんですよ。歌詞でいうと、「Lots of people talking, few of them know」の部分なんかが典型なんですがね。で、そこにドカンとボンゾのドラムが入り、それに合わせてペイジのギターが入る、と。だからなんと言うか、ヴォーカル+ベースにドラム+ギターという感じがするんですよ。もしかしたら大いなる勘違いかもしれないし、Zepのことはヘタこくと袋叩きに遭うこと必定なんですがね。あくまで私の感覚ですが、この辺りが「ジョンジーZepの漬物石」説になるのかな、とも思ったり。
ただ、今回初めてヴォーカルを少しやってみたのは凄くよかったと思います。これ、カラオケとは違うんでやっぱりバンドの一ピースなんですね。だからお互いを聴くのは当たり前なんですが、やはり聴く所が自分のパートによって変わるわけで、それは自分の音楽の理解をアマチュアレベルでも広げてくれるのではないか、と思っています。Zep自体、ジョンジーはキーボードも出来るし、ペイジはヤードバーズでベースをやったりしていたわけで、この二人の音楽的な見方の幅(嗜好の幅とは違う)が大きかったんだろうと思います。それはBeatlesもそうだし、The Whoのピートタウンゼントなんかもそうなんでしょうね。
で、やっぱりこういう曲って目でタイミングを合わせて入るんで、ギターソロの前なんかいつまで経っても目が合わないもんだから、バンドでやると延々とギターが続くんですが、それが結構サイケな感じでかっこよかったりして。カチッと決まったフォーマットのバンドも楽しいんですが、こういうロックの初期衝動というか、もたっても間違ってもそれを強引に持って行っちゃう力技というのはやはり必要なんだなあ、と思います。和音的にずれていようが、リズムがよたろうがそれが逆にかっこよかったりするのが実際にはあるんですね。
まあ、アマチュアがやると戻って来れないんですけどww。
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