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2011年12月11日 (日)

そんな理屈が理解できるか!

最近、あんまり新聞も真剣に読まなくなったんですが、うちで取っている朝日新聞の土曜版であるbeって結構好きで読むんですよ。で、その中に「はたらく気持ち」という転職や就職にまつわる話を書いたコラムがあるんですね。で、今回気になったのは12月10日版の記事で、代は「安定より、大切にしたいもの」。流れはこんな感じ。

1.32歳の人が20人の零細企業から大手出版社へ転職した。
2.試用期間が1年と長いのは不安だったが、その後の安定と昇進を考え、条件を呑んだ。
3.新規事業メンバーとなり、上司からは「人脈を持ってきてくれ」と相当な圧力があった。
4.そんな中行なったイベントが不慣れで大失敗。進言していたのに無視した上司からは、責任を負わされることに。
5.他の人は一人を除いてみんな見て見ぬ振りを始めて、そのまま契約解消となった。
6.保身と手のひら返し、大企業の嫌な面から、安定より大事なものがあると知った当事者であった。

これ、おかしくないか?

何でこの話が「中小企業vs大企業」の話になるのかさっぱりわからない。試用期間一年の話にしても、別に大企業がそうしているわけじゃないし、そんなの会社によって違うし、少し調べたりすれば分かること。ちなみに私の会社は2000人くらいいる会社ですが、試用期間は3ヶ月でした(これはかなり短い方)。その上、この話からどうして、「安定より大事なもの」という教訓が出るのか理解できない。これって、「安定していると思われるものが本当にそうかどうかは分からない」ってことじゃないの?

これから言えることって、「人脈とかが必要とされる転職は、使い捨てにされる可能性が大きい」ということじゃないかな?以前少し書きましたが、同業種への転職というのは、とりあえずの楽さと、その後の固定化の危険による厳しさがあるわけで、転職先が何を求めているかによる訳ですよね。

この記事なんて、恐らく「大企業と中小企業で幸せがどちらかは分からない」という書きたい主題があって、たまたま手元に大企業へ転職した人の話があって、無理やりそこに意味をくっつけた、ということなんだと思います。でも、こういう話っていくらでもありますよね。例えば今企業統治ということで問題になっている日本企業もそうですが、丁度日本企業である、ということで「だから日本企業は駄目なんだ」という全体を覆う話にすり替えちゃうような話。しかもたまたま告発したのがイギリス人だったもんだからそりゃあ論は立てやすいわけで。

もうちょっと言えば、「xx国は酷い。自分はこんな目にあった」というような話も同じでしてね。基本は「●●のような酷い目にあった。その相手はxx国の人だった」というのが順番な筈なんですよね。更に言えば、「あの人は▲▲だから駄目だ」というのも同じで、「▲▲に関わることが駄目」ということと、その人の全人格・全能力を否定することがなぜ同じことになってしまうのかが全然分からない。

こんな文章でお金貰ってるのもちょっと信じられないですけど、意外と世の中に転がっていて、しかもそれで理屈が進んでいるのって多いと思いますよ。

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