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2012年1月19日 (木)

これを書かずにおれるか?:「genesis」(LIGHT BRINGER)

フラゲ、という単語を知らなかった初老です(涙)。

ということで、1月18日に正式発売のLIGHT BRINGER「genesis」を一日前に購入、聴いておりますですよ。

これしかないでしょ、1月は。

さて、前回のミニライブでのパフォーマンスが凄くキレキレで、もう期待して待っていた訳ですよ。そこで最初にイントロになる「創世」からプログレッシブな「ark」へ。

ん?んん?これが女神の歌?

いや、最後のシャウトなどは女神Fuki様の声なんですよ。でもね、ちょっと違う。なんだろうな、軽いというか。「Tales of Almanac」の頃とも違うんだけど、軽い感じがする。いや、ヴォーカルの上手さは向上しているし、バックの音も整理されていて良くなっている(流石メジャープロダクション)。でも、ちょっと自分の期待とは方向が別に感じる。で、先行で発売された「noah」を挟んで、ポップサイドの良質なサビを強調した「merrymaker」、導入は怪しげに盛って言っているのでサビが浮き上がりますね。この曲は良いなあ、ちょっと強引だけど。で、ドラマチックな「Babel」へ行きます。

うーん、やっぱり歌が軽いなあ。

何かJ-Popの歌手がヘビーなバックで歌っている感じでしょうか?いや、J-Popらしさというのは一つの個性でLIGHT BRINGERの強みであるんですが、そこでロックに留まるのが更なる個性な訳で。で、少し混乱しながら「カルンシュタインの系譜」へ。この曲のソロでKAZUの影を感じたのは私だけでしょうか?曲も歌もこの強さと哀感は良いなあ。

更に「Just Kidding!」でも、何か抑えてる感じが抜けない女神Fuki様のヴォーカル。何だろう、「Midnight Circus」で聴かせた圧倒感が薄くなってる。「光の王女」なんかも昔のスタイルと今のスタイルを混ぜた、という気もしないではないんですが、ちょっと中途半端感が抜けない。求めるものが高いのかな?「espoir」でも本来はガッツポーズモノのキラーチューンな筈なんだけど、何か抜け切らない。「風」も本来はアクセントな筈なんだけど、ちょっととっちらかった印象が。

いや、凄く全てに高品質だし、演奏も歌も曲もこんな水準のものをメジャー新人が出したこと自体が驚異。でもねえ、何か方向が定まっていないというか。もやもやした感じでずっと聴いていて、最後が「Love You♡」って、ハートマークなんかいらねえよ(怒)。

すみません、誤解してすみません、この曲凄すぎました...

最後の最後にこれ持ってくるかああ?期待していたLIGHT BRINGERってこれなんですよね、私の場合。ハードでスピーディーでポップでキュートで哀愁があってメルヘンで...。名曲「Dream!」に匹敵する曲だと思う。こうやって曲の中で暴れまわってこそ姫が姫たるゆえんでしょ?Fuki様。馬鹿馬鹿しいほどアニメな歌詞だって私は大好きです。しかもギターソロ、何かJet Finger横関敦のようなロングトーンの泣きでカッコいいことこの上ない。もうヘビロテ。

全体に、結構ばらついた感じがします、「genesis」。いや、上にも書いたけどこんなアルバム出せるバンドはそんなにない。でもねえ、色々求めちゃうんですよ。多分このばらつきって、一番大きいのは「Fuki様でないと駄目なヴォーカル」と「上手ければある程度誰でも歌える」という所にあるんじゃないかな?と思う。前者が「カルンシュタインの系譜」や「Love You♡」で、後者が「Babel」や「風」だったりするのかな?と。あと、結構展開が強引な曲が多いなあ、と思っていましたが、多分プロデュースで「曲は5分以内に」という指定があったんじゃないかな?

あとさあ、前から言ってるんだけどさ、この「Fuki様とバックバンド」的な売り方は早く脱却して欲しい。意外と彼女のヴォーカルは、生きる曲を選ぶというか、バンドで生かす方向なんだと思う。だからね、あくまで女神はLIGHT BRINGER限定の女神なわけで。いや、まだまだLIGHT BRINGERにはすげーアルバムを出してもらわなきゃ困るんですよ。これだけの実力があるんだから。

うーん、石投げられそうだなあ、ファンからは(弱気)。

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コメント

なるほど、そこですか(笑)。
アルバムごとに変化してるから、前作はヘヴィな歌い方で歌謡メロディを、その前は可愛い声でポップを、そして今作では思い切りヘヴィでメジャーな曲を様々な歌い方で、って認識して聴いてました。
軽さ=サウンドプロダクションの上手さかも…ww

投稿: フレ | 2012年1月19日 (木) 21時12分

フレさん、このネタには相変わらず早すぎw。

確かに軽さは整理されたプロダクションとも言えるかも。この辺はどこまで多様性を認めるか、ということなんでしょうね。というか、良い大人がここまで一つのバンドで語るというのが複雑さと良さの表れかもしれません。

投稿: ドイツ特派員 | 2012年1月19日 (木) 21時46分

相変わらずの鋭く熱い感想に感服です。

実は私も最初聴いたとき、思いました。
特派員さん、“歌が軽い”って言いそうだな、と(笑)

今回は曲調が幅広いので、「太さ」よりも「カラフルさ」に軸足を置いた、と考えてます。
私はあまり冷静になって聴けないので(苦笑)、Fuki嬢が色んな声で歌っててワーイ!と喜んでいるだけですが。

「カルンシュタイン」「Love You」は確かに前作路線ですよね。私も大好きです!

投稿: ヒゲ・スカイウォーカー | 2012年1月19日 (木) 22時02分

ヒゲ・スカイウォーカーさん、

多分「多彩さ」というのはキーワードだったと思います。このアルバムが初めてという人が楽しめるもの、というコンセプトだった気がします。

それでもこの水準は凄いですねえ。

投稿: ドイツ特派員 | 2012年1月20日 (金) 07時15分

 こちらに書くのは初めてですが、よろしくお願いします。

 いろんな進化をするバンドは結構多いですが、バンドの歴史的には1stと2ndのいいところを取った感じがしますし、他のバンドでわかりやすいのが、アメリカのSKID ROWの2ndの「Slave To The Grind」から3rdの「Subhuman Race]の進化と似たものがあると感じました、曲によって歌い方を変えてる点でも共通するものがあるし。

 人によっては中途半端、といいますが、それは変化についていけない人たちだと思うので放っておきましょう。個人的には結構いい曲が多いアルバムと思いましたし、それなりに起承転結がされてるもの、と思いました。

 これはライブを見てみないと、どう曲が変化するかわからないかタイプのものではないでしょうか、ある海外のバンドの人が言ってた言葉で、「レコードは、最低限これだけの演奏を保証するもの」ということが、一瞬よぎりました。

 見れる機会があるなら、今度のライブも見に行ってこようと思います。これに関してはこんな感じです。 

投稿: DD | 2012年1月21日 (土) 20時19分

DDさん、コメントありがとう御座います。こちらでもよろしくです!

この辺りの変化って難しいですね。自分も含めて「あり得る像」を追いかけて外れると「あれ?」となるのか、「おお、新しい像の確立!」となるのか。起承転結を考えた曲群であることは凄くよくわかります。

仰るような中途半端さというか、「煮え切らなさ」をを実は感じているんですが、だから寧ろ次のワンマン(参戦します!)でどんなライブになるのか、これは楽しみです。

投稿: ドイツ特派員 | 2012年1月21日 (土) 21時21分

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