Dream Theater@横浜アリーナ
この連休、皆さんどうお過ごしでしょうか?私の大きなイベントの一つがこの
Dream Theaterライブ
でございました。
実は、私自身はDream Theaterの物凄く熱心なファン、というわけではありません。いや、一応音源は全部持っていますけど、判らない曲は多いし、ライブも今回が初めて。じゃあ何故参戦したのか、というと
下の息子のお供w。
いや、こいつが何故かDream TheaterというかJohn Petrucciが大好きで(Liquid Tension Experimentも持ってる)、とにかくライブに行く、ということだったんですね。まあ私も「子供がロック好きになって一緒にライブ」というのはどこかで求めていたことだと思います。
で、横浜アリーナに着いたのは前座のソロギタリストが半分くらい演奏し終わったところ。これが途中にちょこっと写真を撮ったステージセット。
で、本編開始。某所から取ってきたセットリストはこれです。
01. Bridges in the Sky
02. 6:00
03. Build Me Up, Break Me Down
04. Surrounded
05. The Root of All Evil
06. Drum Solo
07. A Fortune in Lies
08. Outcry
09. The Silent Man (Acoustic Ver.)
10. Beneath the Surface (Acoustic Ver.)
11. On the Backs of Angels
12. War Inside My Head
13. The Test that Stumped Them All
14. The Spirit Carries On
15. Breaking All Illusions
---encore---
16. Pull Me Under
まあある意味本当のアドリブで攻めるバンドじゃないし、バックが大崩れするとも思えず、ライブの出来はひとえにヴォーカルのJames Labrieの出来だと思っていました。YouTubeやら過去のライブ評やらで、悪いときにはどうしようもなく悪いという感じ、ただ、今回は前の名古屋とか福岡とかで好調だった、という話も聞いていましたから、結構期待していました。で、実際は、
期待以上
だったと思います。正直「Surrounded」の高音部分は結構怪しかったんですが、それ以外は本当に素晴らしかった。私自身、一般に言われるほどLabrieのヴォーカルを凄い、と感じていないところがあって、特にハイトーンは決して好きじゃない。寧ろ少し中音域に彼の良さがあるんじゃないか、と思っていたんですが、正にそこの抜けが素晴らしく、その上で高音もしっかりしていた。ン十年追っかけている人も、「今までで一番良かったんじゃないか?」というくらいの絶好調だったようです。
バックはもう鉄壁の一言ですね。凄いなと思ったのは音響の良さ。特にPetrucciのギターの音抜けというのは「本当にホール?」と思えましたね。福岡あたりでも相当良い音にしていたようで、これは座る位置によって相当変わりますから一概には言えないものの、やはり考えてやっているのだろうと思います。注目はMike Manginiだったと思いますが、少なくとも技術的な問題があろうわけも無く、フィット感だってそりゃ出せるでしょうから、何も危惧はしていませんでした。ただ、ドラムソロはやはり口アングリなんですけど、もっとリズムを出して欲しかったなあ、という気が。横で聴いていた息子が、
すげー!けどコージーのソロ(Rainbowライブの奴)の方が好きだな
と。ま、正しいかもw。
全体には比較的彼等の中ではコンパクトな曲をやっていたと思います。知らない曲も結構あったんですが、息子が全部教えてくれた(笑)。しかし普段は殆どむすっとして話さないんですがね。余りに懐かしい「A Fortune in Lies」、この中で置くとスラッシュメタルですなあ。で、今回の一つの白眉はアコースティックセット2曲。何しろLabrieがここまでいけてるんで、感動的なものでした。で、Petrucciもコーラス上手くて、「お前らExtremeか?」と突っ込みたくもなる(ドラムも元Extremeだし)。
そしてもう一つの山がギターとキーボードのインストから流れる「The Spirit carries on」。元々素晴らしい楽曲ではあるのですが、Petrucciの素晴らしいソロも含め、ライブでこの流れが来るともう真面目に感涙。このこみ上げさせられ方、プロがプロの仕事で感動を与えるという正にプロフェショナルの醍醐味。こんなに目の前の演奏で感情が揺さぶられるとは思っていませんでした。こういうのを「音楽の力」というのだろうと。
アンコールは一回だけ、懐かしの「Pull Me Under」で締めましたが、このときのLabrieの鬼気迫るヴォーカルは凄かった。ああ、こういう歌い方もするんだな、という感じですね。
いや、本当に素晴らしい音楽、演奏、そして観客も一体となった本当に良いライブだったと思います。こういう音楽があるから音楽ファンは止められない。音楽は世の中を変えることは出来ないけど、まだまだこちらに刺さってくる「音楽の力」というのはある、と再認識させられたコンサートでした。
しかし息子、これが初ライブだとハードル上がり過ぎかもなあ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
完全に嫉妬してます。ウチでは絶対ありえない光景だ。(涙)
実はDTライヴ未体験なんで更に悔しい!!だぁ~我が息子よ。(号泣)
・・しかし、なんか地味なセットリストですね。ペトルーチらしいといえばそうかもですがね。
投稿: elmar35 | 2012年5月 1日 (火) 17時53分
ライブ参戦、お疲れ様でした。
息子さんDT全部把握とは、特派員さんの英才教育の賜物でしょうか。素晴らしいですね。次から来日の度にせがまれそう…。
それにしても生Petrucci、凄かったです。
投稿: ヒゲ・スカイウォーカー | 2012年5月 1日 (火) 23時20分
elmar35さん、
いやあでも凄かったですねえ。確かに速い曲や派手な曲は少ないですねえ。Metropolisの曲をやったらもっと印象が違ったかも。
まあ息子との接点はこれだけなんで、嫉妬してくださいw。
投稿: ドイツ特派員 | 2012年5月 4日 (金) 08時26分
ヒゲ・スカイウォーカーさん、
ほんと、音抜けから何から凄かったですねえ。あんなにギターソロが聞えたライブは珍しいです。
まあ英才教育ならもっと別なことにしたほうが、あ、そんなことをする英才が私には無いな(笑)。
投稿: ドイツ特派員 | 2012年5月 4日 (金) 08時28分