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2012年6月10日 (日)

生活保護をめぐる居心地の悪さ

ここ数週間、ある芸能人の親族をめぐる生活保護費の受給についての色々なことが出てきています。ここで起きていることを私なりに理解すると、

1.ある芸能人が高額な年収を得ているにも関わらず、実の親が生活保護支給を受けていた。元々は週刊誌が匿名で伝えていて、ある別の雑誌が実名を出したところ、野党国会議員がその追及を始め、結局その芸能人は謝罪、さらに自己申告で同様のものを認めた。
2.追及した国会議員に対し、その芸人仲間が「何故そんな個人追及をするのか」と対抗し始めた。
3.ところが別の芸人が「芸人になりたくてなったわけで、その不安定さを理由に生活保護受けるなどおかしい」と別の切り口から批判し始めた。

何か、その全てが私にとっては居心地が悪いことなんですよ。しかしこれ、相当批判されそうだなあ、でも思っちゃったものはしょうがないなあ。

何が凄く引っかかるって、確かに芸能人が貰っていたことについての心情的なところは、「いい加減にしろ」なんですが、もし法を犯していないのであれば、道義とは別にそれは制度の不備が問題なわけで、そちらをもっと突くべきなのに、たまたま名前が通っている人が出てきたから追及したんじゃないの?というか、国会議員にそこまでの権利はあるのかな?ということで、もしかしたら私が生活保護を受けるときにはこんな風に晒し上げられるんじゃないか?という恐怖がある。しかもこれを追及した人の片方なんて、亭主が会社潰してそのまま上手いこと政府の機関に入り込んでるわけで、そっちも問題じゃないの?

芸人仲間が庇って逆に国会議員を攻撃しているのも何か気持ち悪い連帯感というか、芸人ってそんな横一列の集団なのか?芸というもっと一匹狼のようなところを出さんかい?というのも物凄く居心地が悪い。

さらに言えば別の人の「芸人はそんなものに期待するな」というのも、逆の意味で上からの意見ですよね。じゃあなんですか、我々サラリーマンはなりたくもない仕事をやっているから何かあったら貰える、ということですか?生活保護の線引きを「やりたい仕事とやりたくない仕事」に分けるというのもおかしいでしょ?これも物凄いことの矮小化だと思うんですよ。

で、もっと言うと夫々の立場の人に対して賞賛やら批判やらがあるんでしょうけど、そこから「生活保護というシステム」をどうするか、という議論が余り出てこない。

何か整理できないんですけど、物凄くもやもやしたものが残るこの件ですねえ。

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