自然体の個性:「Time is」(Mahatma)
ライブでも感じたんですが、ハードロック的なところもあるし、プログレみたいなところもあるし、フュージョンみたいなところもあるし、という。ただ、芯にあるのはわかりやすいメロディーかな、と思う。
M1「Vacant」のイントロからよくわからん拍子で入ってきます。ただ、ヴォーカルが入ると比較的ストレートなロックになります(裏打ちでへんちくりんなところはあるけど)。気持ちよいメロディーです、開放的というか。ただ、演奏隊はかなり変態なキメをいれてますけどね。M2「Fly」はもう少し軽いスピーディなバックですが、やはり広がりのあるメロディーが気持ちいい。ヴォーカルはちょっと軽いから少しバックと乖離があるところもあるけど、これは個性と言えるかも。初めてギターソロが入りますが、メロディアスに決めて弾きすぎないのが良いですなあ。M3「Clap!!」はもうライブ映えがする歌で、ライブでも手拍子が普通に入る曲。このアルバムでも一番ポップな曲じゃないかな?
ここで気付くのはあれだけ弾ける連中なのにソロパートが意外な程少ないこと。いや、影では凄いことやっているのは判るんですが、弾きまくり、というパートが本当に少ない。Keyにしてもバリバリ弾いている感じじゃなくて、でも歌の後ろではとんでもないことやってたり。リズム隊の音数の多さも半端じゃないんですけど、あくまで後ろなんですよね。
で、SE的なM4「Overture for Revival」に続いてM5「REVIVAL」。いやあ、偉くシャープなクリーンバッキングからスラッシュっぽい低音リフまで良く弾けるなあ、GのTsubasa。ライブでも感じましたが、彼は「流線形が横切っていく」という感じのソロなんですよ。ロックでがつん、というのとは違う。アタックの少ない感じでシューっと飛んでくるような音像。無茶苦茶上手いのに、弾きまくりが無い。とにかく音楽を作るところに集中しているんでしょう。でも、このアウトロのギターソロはカッコいいなあ。
Mahatma、面白いです。音の整理とか、ヴォーカルの歌詞とか、もう少しひねった方が良い所もあるんだけど、このごった煮なのにバンドの音として個性があるのは凄いと思う。何しろバックグラウンドの広さが半端じゃない気がする。このバンド、活動続けていけばかなり独特の存在になれるんじゃないかと期待してます。
これはアルバム視聴用のクロスフェードですが、もし気に入ったら何とか手に入れてみてください。こちらのHPに入手方法があります。
http://yaplog.jp/orgelpunk/archive/330
こうやって日本のバンドを盛り上げたいな、と思っているんですよ、超微力ですけど。
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