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2012年9月27日 (木)

大切な「友」のライブ:R.J. x TIAバンド(青山 月見ル君想フ)

ライブって最近土日が多いんですね。集客的にもそれが良いというのがあって、バッティングすることも良くあります。

ただ、自分の知人・友人のライブならば、どんな日程だろうがとにかく行くわけで、何とか時間をやりくりしたりするわけです。そんなときに限って自分で電話会議入れたりするわけで、「てめえ、こっちが急いでるのにいちいち訳判らん質問英語ですんじゃねえ!」と言いたいところをぐっと抑えて、

「今日はちょっとセミナーがあるから、この辺でね♪」

と収めたりするわけです(笑)。ということで行ってきたのが「R.J. x TIAバンド」のライブです。

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何故万難を排したか?この写真の右の長身ギタリスト、彼こそ元LIGHT BRINGERのメンバーだったKAZU。彼がサポートのみならず自作曲を演奏する、ということで、それこそ行かなくてどうする?ということだったんですよ。その上前のほうにかぶりついている人たちはいつもどこかで誰かのライブで会っている連中だし(爆笑)。

R.J. x TIAというのは兄妹で、兄がサックス、妹がヴォーカル。で、バックはサポートメンバーという編成です。私、サックスが入るのはフュージョン・ジャズ系という固定観念があったんですが、今回のこのバンド、見事に普遍的なロックです。大体いきなりKAZUがパワーコードだしw。全部で演奏したのは5曲。そのうち2曲はKAZUが音源を上げている元曲にTIAのヴォーカルが入るというもの(3.と4.)で、ここでやっと全貌がわかったわけです。

1. Tempest
2. Just!!
3. 奏
4. Addicted
5. 陰り

凄く客観的に言うと、インストでやった曲(特に1かな)はもっとサックスの音を上げていいんじゃないかな?それでもっと独特な面白い音になると思う。ロックでそういうのは余りないですからね。それにしてもこのライブハウス、凄く音がいい。結構マーシャルでガンガン音を入れたりしているのに耳が痛い感じがしない。演奏は安定していますねえ。まあプロ活動しているのだから当たり前ですけど、聴きやすいです。ごちゃごちゃ感がないですから。

で、ヴォーカルの入ったKAZUの曲なんですが、一言で言うと「KAZUだな」という。いや、馬鹿みたいな書き方なんですけど、そうとしか言いようのない彼の音楽。本当に我々が求める「哀愁と明るさの融合」なんですよね。で、ロックのエッジもあり、ある種リリカルとでも言う美しさもある。今回ヴォーカルが入ったことで、その部分が更に強調された気がします。音源がないから説明ももどかしいし、自分自身が覚えていないところも多いんだけど、とにかく素晴らしいとしか言いようがない。TIAのヴォーカル、中音をふくよかに歌うタイプだと思います。寧ろ下からの音をもっと抜け方向に出していくと凄く個性的なヴォーカルになる気がします。その辺で歌うヴォーカルは少ないので。ちなみにKAZUのMCはもうちょっとヴォリュームを下げて良いかも知れない(笑)。

たった5曲の演奏でした、でも、音楽の心地良さ、その場で楽しむライブという形態を充分堪能できました。その上でKAZUの曲、やはり非常に素晴らしく、このライブハウスの観客程度の人しか聴いていないのが余りに勿体無い。ッもう一つ言えば、彼のギタープレイ。あのね、あんなにロックなヴィブラートをしっかり掛けるギタリストって余り居ないですよ。テクニカルプレイもそりゃ上手いんですけど、彼の本質はやはりヴィブラートだと思う。横関敦が嘆いていた、「最近ロックなギタリストがいない」という言葉、彼を紹介したいくらいですよ。

もうね、彼は彼の音楽をドンドン出して欲しいと思うんです。過去に作った彼の名曲はCDにちゃんと残っている。我々はそれを楽しめばいい。彼には「これから」をもっともっともっともっと出して欲しい。それをライブに行ったり彼のサイトで音楽を聴くことでサポートしたいと思う。それが好きな音楽に対するリスナーとしての最大で唯一のサポートだと思うんですよ。

こうやって音楽で繋がる、これを「友」といわずして何と言えば良いんだろう?知っているとか知っていないではなくて、そういう音楽の共有が私の音楽を聴いているときの楽しみ・喜びだと思っています。そこに有名無名なんて何も関係ないんですよ。

「友」は大事なものなんですよ。

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コメント

ま、音もだちって言いますからね…類は友を呼ぶ。音もだちに関しては、特にそうですよね。

投稿: メタル教師 | 2012年9月27日 (木) 21時36分

メタル教師さん、

もうその通り、音があれば年齢関係なくみんな喋れるし。すごいことですよね。

投稿: ドイツ特派員 | 2012年9月28日 (金) 19時58分

あー、後ろ姿肖像権の侵害です!(笑)

しかし、この場所に同席できたのも元はと言えば特派員さんのお蔭です。最大限の感謝をm(_ _)m

投稿: ヒゲ・スカイウォーカー | 2012年9月28日 (金) 22時48分

ヒゲ・スカイウォーカーさん、

ま、肖像権は大目に見てくださいw。いや、やはり求めるものには近づけるんだと思いますよ。誰かではなくご自身の引きだと思います。

投稿: ドイツ特派員 | 2012年9月29日 (土) 23時23分

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