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2012年9月24日 (月)

灯台下暗し:「Trouble in Angel City」(Lion)

やっぱり我々の世代でHR/HMが好きな人って、当時の媒体が雑誌しかなかったこともあり、その雑誌での評価が結構刷り込まれていると思います。で、そのままロクに聴いていないアルバム、なんていうのも山ほどありましてね。

それでも自分はそれなりに「あいつ等そう言ってたけどこれはやっぱり良いぜ!」という評価は出来ていると思っているんですよ。ところが、それもまあいい加減なもんだというのが判ったのがこのアルバム。


悲運のバンド、と言われているLionのセカンドです。

ちなみに上のリンクで出ていないジャケットはこれ。

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Lionって、当時(80年代中盤)の日本ではかなりファーストで人気が出たんですが、このセカンドはマネージメントとのトラブルが色々喧伝された上、日本盤が出なかったんじゃないか、と記憶しています。その上このある意味やっつけみたいなジャケットですからね、そんなに評価は高くなかったと思います。で、たまたまTwitterでこのアルバムが話題になり、ちょっと聴いてみよう、ということになったんですが、

何だよ、スゲーカッコいいじゃないよ?

という出来です。私はLionの最高曲はファースト最後の「Shout It Out」だと思っているんですが、このアルバム、それに勝るとも劣らない捨て曲無しの高密度盤です。ファーストと比べるとポップさ、というのは減退しているんですけど、その代わりにブリティッシュな湿り気が上がっていて、当時だとかなり個性的だったんじゃないかな、と思います。何しろVoのKal Swanはこういう曲を歌わせたらもう熱いロックなわけで、そういう意味だとファーストに彼が居たTytanの味を少し混ぜた感じかもしれません。M5「Victim of Circumstance」M10「Forgotten Son」なんてもう泣きが堪らん。

で、もう一つはDoug Aldrichのギター。ファースト以上に切れ味抜群。この中ではM6「Stranger in the City」が白眉なんですが、ギターソロ入りの微妙なメジャー感で正に切り込んでくるプレイが鳥肌モノ。その他でも奔放だけど整合感のあるフレーズで、自分含めなぜ当時しっかり聴かなかったのか、悔やまれますね。

当時LAメタルに分類されていたLionですが、その肌合いはかなり違っていて、やはりKalのブリティッシュ風味(イギリス人だから当然か)と、Dougのフラッシーさのブレンドですね。惜しむらくはMark Edwardsのドラムが不安定なところがあるくらいかな?

冒頭にも書きましたが、情報としての雑誌は当時貴重でしたし、それこそ端から端まで読んでいましたが、そこにはバイアスもどうしてもあるわけで。その意味では最近はブログやらレビューやらが色々あるので、そんなことで引っ張られることは少なくなっているとは思いますけど、やはり自分で聴かないと駄目だなあ。

ということですげーお勧めのこのアルバム、ただ、リンクにもあるように今廃盤で、入手が難しいようです。でも、見つけたらとにかくゲットして欲しいですね。

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