「出来てしまう」凄さ:KAZUが新曲を上げている
「Ballade」と仮タイトルになっている曲、何だろうこの雄大さは。メインのまだチープな音でも明確にメロディアスだとわかる歌メロ、そしてそのバックに流れるギターとオケの素晴らしさ、ギターが半音で下りるところなんて悶絶モノだし。ここでどういうヴォーカルを考えているのかまだわかりませんが、このままギターインストにしても号泣モノだと思う。それこそオーケストラバックみたいな作りで。こういう曲調はもうツボもツボもツボなんですよねえ。
で、今度は趣きがかなり変わった「NEX」、ツイッターで本人曰く「前の曲が『Cola』だったから『NEX』にした」というふざけた仮タイトルですけど、攻撃性を出しつつ美しいメロディーと音作り。とにかくオケの作りが上手いよなあ。これで音楽として(音は別にしてね)成立してますからね。で、この曲は敢えて甘めなコードを押さえて、マイナー進行を中心にしているように思う。メジャー展開を抑えてるというか。じゃあメロディアスさが無いかと言えばとんでもないわけで、ただ、攻撃的な部分を強調してるんじゃないかな。全然違ってるかも知れないけど。
少し思ったのは、彼って「こんな感じ」というのを割りと「出来ちゃった」っという風に曲を作ってるんじゃないかな?ということ。この前ある人が指摘していたことなんですけど、「作りました」より「出来ちゃった」が勝っているということです。これって、苦労していないとかそういうことじゃなくて、曲のアウトラインがぱっと出てくるタイプじゃないかな?逆に色んなパーツを積み上げていく曲作りもあるでしょうし、それはどちらがいい、ということじゃないんですけど。大体「NEX」は「アルバムとは別に作ってみた」って言ってるんだからある意味すげー話で。
来年にはアルバムを出す、ということです。どう考えても楽しみでしかない。これはね、彼とツイッターで繋がっているとか、元LIGHT BRINGERだから、とか、ライブに行ったある友だから、ということじゃない、断じてない。今はリストから消えている「Sky」という曲も含め、素晴らしい曲だと思うし、これが完全な形になったら凄い、と信じているから。もう元LIGHT BRINGERで括るミュージシャンじゃないです。新しい音を出してるから。
とにかくさ、いい音楽が溢れるのが大事なんですよ。
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コメント
頭の中で全部出来上がって、あとは如何に音をデモにするか、という工程ですすめているから「出来ちゃった」感が強いんだろうな〜と思ったり。
素人ながらも、ギター弾きながらフレーズ模索して積み重ねていって曲を「作った」というのとは大きく異るアプローチがアウトプットに出てくるんだよね。
言葉遊びすれば「天才」と「努力家」の根本の違い、かな、とか。冗談じゃなくてそう思うんだよねぇ。デモはもうわかったから完成形と聴きたいっすね。
投稿: フレ | 2012年11月 5日 (月) 00時46分
フレさん、
フレさんに言われて改めて気付いたんですよね、その辺のことが。出てきたモノが良ければどちらでも良いと言いながらも、やはりそういう天才性に惹かれるところがあるわけで。ほんと、完成品が楽しみですな。
投稿: ドイツ特派員 | 2012年11月 5日 (月) 07時07分